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3回目の帰国(1)

三回目の帰国

2010年の夏に帰国しようと思っていたのですが、神戸や伊丹の空港が開いていなかったこともあって、日本への航空券が取れず、仕方なく2011年の3月14日に帰国したのでした。14日なら少しは暖かくなっているだろうと期待していたのですが、東京の友人宅から新宿の高層ビル街に行った日は、気温が5度くらいで真冬のように寒く、マリアが風邪を引いてしまいました。

日本に行くには夏しかないと思っていたのですが、2016年は夏でも飛行機の座席が空いていました。しかも、マリアのアメリカ合衆国と日本のビザを取るのに3か月もかかったので、座席を予約したのは出発の直前でした。

日本到着が遅れる

8月18日午前0時13分、コロンビア発大阪行きのAmerican航空の飛行機に乗るべくボゴタへ行きました。空港へ着くと、航空機が故障してアメリカ合衆国のダラスへ飛べないと言われました。その夜は空港の近くのホテルに泊まりました。ホテルは水曜日というのに積み残された乗客で一杯でした。非常に良いホテルで、去年、コロンビアで一番の観光地Cartagenaで泊まった高級ホテルHiltonよりも良い部屋でした。食事も3食付いていましたが、費用はもちろん、American航空から支払われました。僕たちは この日にどうしても行かなければならないということではないで、この飛行機の故障は、僕たちにとって却って嬉しいことでした。飛行機は同じ日のダラスからニューヨーク行きの22時50分発、Avianca航空便に変更されました。

僕の荷物は大阪で受け取るようになっていました。ニューヨークから成田への飛行機はAmerican航空から委託された日本航空でした。僕たちは、到着した近くに出発ゲート等があったので、そこへ行きました。しかし日本航空はないと言われました。航空券にはAmerican航空の名前も書かれていたので、そこへ行こうと探しましたがありません。アメリカの空港でAmerican航空がない筈はないので、また聞きました。聞くと別の場所だと言われました。ニューヨークの空港は巨大で空港内を電車が走っていました。僕たちは4番線ホームの近くに着いていたので、8番線ホームへ行くように言われました。American航空へ行って切符を見せると、1番ホームの日本航空へ行けと言われました。はやり日本航空はあったのです。

日本航空で対応された係員はフィリピン人でした。ニューヨーク→成田→大阪伊丹と書かれた荷物預かり書を見せると、荷物は伊丹ではなく成田で受け取るように言われました。成田行きの飛行機は約6時間後に出るので、空港の待合コーナーで餃子を食べたりしながら待っていました。時間が来たので搭乗しようとすると、僕が預けたバッグは、まだAvianca航空機から運ばれていないので、2時間後の次の成田行き便で送ると言われました。こんなことは初めての経験なので少し心配しましたが、指示されたとおり成田の日本航空の係員が受け取り、伊丹空港まで郵送してくれました。

結局、コロンビアから37時間くらい掛かって、8月20日22時頃に環状線の京橋駅の近くにある弟の直の家に着きました。弟の家に荷物を置いた後、マリアと三人で近くの飲み屋で1時半頃まで飲みました。

早速飲みに行く

日本に帰ってすぐにしたことは、5年半もの長い間ご無沙汰していた友達と会うことでした。長旅の後、昼前まで寝て、夕方になってから会いました。京橋の隣の駅の近くには10年近くエスペラント語を一緒に勉強した87歳の西本さんが住んでいます。また、大阪駅から少し離れた所にはライダー友達だった49歳の山内さんがいます。この二人に加え、西本さんの近くに住む弟の子供の美佐子さんの3人、それに弟を入れて僕たち3人の合計6人で飲みに行きました。飲むと言っても、僕も弟も最近は節制していて、どちらも一週間ほどは禁酒していましたし、西本さんも昔と比べると酒量は減ったし、山内さんは酒を呑まず、美佐子さんも余り飲みませんでした。

住民票登録と健康保険

日本に帰ってすぐにすることは住民票と健康保険の登録でした。翌日の22日は月曜日だったので、すぐに近くの区役所に行きました。まず住民票を抜いていたので発行してもらうため係に行くと、思っていたよりも簡単に住みました。係員がその処理をしている間に、健康保険の係に行くと、この処理も思っていたより速く済み、結局、両方を済ますのに1時間半しか掛かりませんでした。

銀行へ

次に行ったのは銀行でした。まず、7月31日に三井住友銀行の処理方法が変わり、一部の機能が使えなくなっていたので行きました。また、Citibankが三井住友銀行に吸収されたのでカードを変更してもらおうと思って行きました。Citibankは海外で出金するのが簡単で良かったのですが、それが出来なくなったと思っていたのです。しかし、海外の銀行でも従来道理入出金できると言うので、銀行カードもCitibankのままで三井住友信託銀行には変更しませんでした。

次に、三井住友銀行が万一倒産することがあれば、日本円が引き出せなくなるので、別の銀行に口座を開こうと思って、大きな銀行3社に行きましたが、外国に住んでいる人には出来ないと言われました。小さな銀行にも聞こうと思っていたのですが、やはり出来ませんでした。

Citibankは難波に近い所にあるので、そこからそんなに遠くない道具屋街に行って、湯呑み茶碗や暖簾等を見て回りました。

健康診断

5年半前に帰国した時には、軽い健康診断を受けましたが今回はもう少し詳しい検査を受けようと考えていました。帰国前にインターネットで調べたら、3日ほど入院するコースがあると書いていましたが、ないと言われました。それで2~3時間で終わる人間ドックと呼ばれる検査を受けることにしました。この検査は保険が効かないので4万2千円支払いました。

衝動買い

健康診断の病院から近い所に、5年半前にも行った商店街があったので行きました。そこでは作務衣と甚平を900円と1,000円で買いました。どちらも価格では想像できないほどの上等で、特に作務衣は生地が厚く6,000円という値札が付いていました。両方とも、5年半前にも買っていたのですが、余りの安さに引かれた衝動買いでした。

これで衝動買いの病気が加速されて、今度は寝室で使うズボンを買いに、京橋の方まで歩きました。夏用のズボンはぼちぼちシーズンオフになるのでバーゲンをしていて、1,000円位のものを2枚買いました。

買い物にかけては、マリアもなかなかのものです。コロンビアも日本と同じで、旅行に出ると必ず土産物を買うようです。こちらは100円ショップで小さな物をどんどん買っています。この分で行くとコロンビアに帰る時には鞄に入り切らないのではないかと少し心配していましたが、日本を去る時には、持って行ったスーツケース1個では足りず、2個買い足すことになりました。

パソコンが使えない

20日の夜、大阪に着いて1週間たちました。日本は暑いことは暑いですが、心配していた程ではありません。しかし、心配していなかったことが起こっています。

それは、パソコンが殆ど使えないことです。僕は旅行用に手の平より少し大きなミニ・パソコンを買いました。と、思っていました。ところが、これはパソコンではなく、携帯電話の進化したものだと分かったのです。でも僕はWindows7で動くものを買ったので通常のパソコンと同じように動きます。それで、このミニ・パソコンには別に問題はなかったのです。しかし、僕とマリアが持っている携帯電話では、旅館の情報なぞはパソコンで調べたのと同程度の情報が出ています。WhatsUpと言うそうですが、まるでパソコンです。WhatsUpが使えれば、ミニ・パソコンがなくても、日本の友達に電話するくらいは出来たのですが、日本には無料メールLineがありますが、残念ながらWhatsUpは使えませんでした。今回は日本の携帯電話を借りませんでした。ですから友達との連絡には、ミニ・パソコンだけが頼りです。

僕がコロンビアで使っているパソコンでは、2~3年前にWI-FIに変えました。しかし、弟の家にはWI-FIがありません。僕は、これをパソコンの進化したソフトだと思っていたのです。ところがどうも携帯電話のソフトウェアのようなのです。従って、WI-FIのない弟の家では動かないと言うことが、ここへ来て一週間後にやっと分かったのです。

従って、日本の兄弟姉妹や友人達と連絡を取るためには、インターネットカフェへ行く必要があります。コロンビアでは電話機が少なくて、殆どの人が携帯電話を持っています。電話機は、僕たちも2010年頃まで使っていましたが、殆ど海外に電話する時にしか使わなかったし、それもSkypeでするようにしたので解約したのです。コロンビアから持ってきたWI-FIの電話機は、弟の家では使えませんが、9月5日からの北海道への26日の旅では、WI-FIの受けとれる宿に泊るつもりです。

Wi-Fi

8月24日と26日に友人100人ほどに、「コロンビア便り」をインターネットカフェから一通ずつお送りしましたが、それを送るだけで2時間と3時間かかり、マリアと二人分で、それぞれ1,600円と3,600円支払いました。メール2通を送るだけで5,200円支払ったのです。メールを送るのは大変だと思っていて、昨日、京阪電車の京橋駅の近くを歩いていたら、WI-FIが無料で出来ると書かれていました。

それで24日からの15人からのメール19通を受け取りました。この19通のメールをファイルにコピーして書き込むのに3時間掛かりました。公共の場所なので通路に座り込んだら警備員に叱られました。3時間も立ってメールをコピーしていたので、少し疲れました。 24日と26日に送ったメールの返事で、友人達からいろいろな方法を教えてもらいましたが、Wi-Fiルーターのレンタルが一番良い方法ではないかと思いました。友人の一人から、空港で入手できると教えてもらいましたが、ビックカメラみたいな電気量販店でも入手できると言う人もいるので、大阪の繁華街に行って聞こうと思っていました。ところが、近所の大型電器店でも売っていたので、買いました。これを弟の家のパソコン・システムに付けたら、問題なくインターネットに接続できるようになったので、インターネットカフェにも、無料でインターネットができる駅の近くの場所にも行く必要がなくなりました。 北海道へ

大きな問題が解決したので、8月30日から9月2日まで和歌山の御坊の近くに住む妹の家に行きました。そこにはWI-FIがあったのでインターネットは問題なく使えました。9月3日には京都の友達の家に行きました。

そして、9月5日から北海道へ旅行に出ました。北海道へ行ったのは初めてです。北海道には、始めは外国人(または海外に住んでいる日本人)が海外でのみ買えるJRの割引切符を買おうとしたのですが、コロンビアでは購入できなかったのです。この切符は最長3週間を6万円くらいで買えて、JRの電車とバスが乗り放題と言うものです。仕方がないので、航空券を探しました。そうしたらびっくりするほど安い切符が売られていました。最初はANAで大阪→札幌を1万5千円で買ったのですが、帰りの札幌→東京の切符はAIR-DOと言う航空会社があって、9,600円くらいで買いました。こんなに安い航空券が売られていることは、実は、大阪エスペラント会員で、現在札幌にお住まいの後藤純子さんが教えてくれたのです。

①札幌

京橋のWI-FIが無料で出来る場所

9月5日、大阪の伊丹空港を14時5分に経ち、札幌に降り立ちました。札幌駅には、後藤純子さんが迎えに来てくれていました。喫茶店で珈琲と洋菓子をご馳走になりました。珈琲はコロンビアでは40円くらいで飲めるのですが、日本では10倍くらいします。とにかく、この日はすぐに日が暮れてきたので別れました。 ②富良野

僕は日本では北海道に行ったことはありませんでした。それに8月31日に東北と北海道を襲った台風が、初日に訪れる予定の富良野に被害を与えていて、ひょっとすると行けないのでは、と思っていました。札幌駅付近のバス会社で聞くと、問題なく走っていると言われたので安心しました。それで昨日はJR富良野駅から少し北の中富良野町にあるホテルに行きました。びっくりしたことに、この駅は無人駅で駅付近には家が2軒あるだけで、他には何もありません。その2軒にも人がいないようなので、滅多にしか通らない車を2台止めて聞いてみましたが、知らないと言います。ホテルが線路の西側にあるのか、それとも東側にあるのかも分からなかったのですが、建物の多い東側に向かって15分ほど歩きました。国道まで出るとスーパーがあったので聞きました。運よくホテルは5分ほど離れた所にありました。北海道は凄い所だと知らされました。

大阪エスペラント会員で、現在札幌にお住まいの後藤純子さん

今日は、その近くにあるお花畑を見て、白金温泉に来ました。高い山脈の中腹にある温泉です。インターネットで見つけたこの旅館は一泊2食付きの大きな部屋で、一人6,480円と言う安さです。白金温泉へは美瑛からホテルの送迎バスで来ましたが。その美瑛駅でバスを3時間半も待ったのは、日本人としては凄いと思いませんか?

画面の後ろに見えるのが、やっと探し当てたホテル

美瑛にあるお花畑