6月9日の土曜日から12日の火曜日までマイケル一家が留守にしたので、その間旅の第一報を日本語と英語で書き、こちらは暑いので革ジャンと革パンを着ないとなると持ってきた荷物が一つのバッグに収まりきれないので、得意の裁縫で少し大きめのバッグを1300円位で二つ買って日本から持ってきたバッグに取りつけました。二つのうち一つは今のところ予備で使っていません。三つのバッグを取りつけるのに短冊状の強い紐(?)とワンタッチで止めるバックルが要ったのですが、手芸屋を探すのに苦労しました。12日の火曜日にSanta RosaのSuzuki-BMWでエンジンガードを取り付けてもらったので、いよいよバイクの荷台に二個一となったバッグを載せて縛り付けると、バッグと運転座席に座る僕の体との間の空間があまり取れず、パソコンを入れたナップサックをしょって座ることができないことが判明し、また裁縫により荷物の装着方法を変えることになりました。中古で買った2000年型のBMW-R1100Rには保証がまだ2年残っていて、その保証の中には故障時のバイクの救援も含まれていることが水曜日の朝わかりました。それで一応準備が整ったので、午後目的地は東の方向とだけ決めて走り出しました。 座席の荷物が荷崩れを起こさないかと少し不安を残したまま、田舎道から片側4車線の国道(高速道路)をビビリながら走る初日となりました。
カリフォルニアの州都サクラメントを過ぎ山の中へ入ると、岩を縫う清流の横にキャンプ場があったので、旅の第一夜はここにテントを張ることにしました。この日の走行距離は350km程度でした。時間はたっぷりあるので今後もこんなペースでいくことになるかもしれません。
キャンプ場では隣のキャンピング・カー(こちらではトラックに引っ張られる方をfifth wheelと呼ぶそうです)で来ていた老夫婦に夜はバーボン、朝は朝食をご馳走になりました。本当に仲の良い夫婦で、お互い再婚ですが、25年間の付き合いの後結婚したといいますから随分年齢を取ってからの結婚です。それも奥さんのほうが2回電話して結婚したといいますから、アメリカは日本と大分違うようです。それにしても羨ましくなるほど爽やかなカップルでした。奥さんに言われました、「あなたもどこかで相手を捜しなさい」。二人には30才に見られました。まだ希望があるかもしれません。 6月14日のきょうはシティバンクの大阪とシンガポールへ電話し、またカメラのバッテリーに充電する必要があるので100から150km南東に行ったところにあるTopaz Lakeという所にあるカジノのホテルに泊まっています。
42ドルもしたのですが、他を捜しても安いところがなかったので仕方なくここにしました。ホテルから国際電話をするのに少し手間取りました。アメリカは何もかもが7年前より高くなっています。ギャンブルはもちろんしません。今後アメリカではキャンプ中心になるのでしばらく連絡が取れないかも知れません。 第一報のエスペラント版を書き終えたら日本に送ってホームページに載せてもらうつもりですが、キャンプ場では電気が使えないので少し遅れるかもしれません。 明日からはラスベガス方面へ国道395号線を南下し、その後は東へ道を取りグランドキャニオン、モニュメントバレーの方に向かいます。あすは近くのキャンプ場で、もう一度荷物の取りつけを考え直します。 きのうの夜の満天の星空、朝の清流、交通量の少ない山道、快調なBMW…、最高です。
旅の第一夜に遭ったRichard とMerilyn