2019年11月23日 東洋大学東洋学研究所 研究発表例会
東洋大学東洋学研究所
研究発表例会
日時: 令和元年11月23日(土)午後3時より
場所: 東洋大学白山キャンパス 6号館1階 6102教室
15:00~17:05予定
(15:00~16:00)
初期真宗における真実報土の理解―特に了海の『他力信心聞書』を中心に―
板敷 真純 院生研究員
発表要旨:
親鸞は阿弥陀仏の報土には真実報土と方便化土の二土があり、真実報土には他力真実の信心を得た行者が往生し、本願を信じない自力の善人は方便化土に往生すると記し、これらはどちらも阿弥陀仏の真化の浄土と主張している。ここで注目すべきは、初期真宗で活躍した麻布了海の作といわれる『他力信心聞書』に、真実報土に関する記述が見られる点である。本論では麻布了海の作といわれる『他力信心聞書』に焦点をあてて、真実報土と方便化土について検討を行う。
(16:05~17:05)
韓国における『天地八陽神呪経』の霊的機能
佐藤 厚 客員研究員
発表要旨:
『天地八陽神呪経』は、8世紀頃に成立したとされる中国成立経典で、経典読誦による功徳、特に建築、風水関係での功徳を説き、東アジアから中央アジアにわたり広く流行した。朝鮮半島でも現在に至るまで流行しており、中には経典に書いてある以外の、幽霊退治などの機能もあるとされる。本発表では、経典が有する機能を「霊的機能」と呼び、この視点から本経流行の理由を分析する。この視点は、経典が流行する背景、ひいては仏教が存続してきた理由にも関連すると思われる。
入場無料・予約不要
皆様のご参会をお待ち申しあげます。
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