2018.11.05|MON
2018.11.05|MON
日時: 平成30年11月17日(土)13時より
場所: 東洋大学白山キャンパス 6号館3階 6318教室
ヴィマラミトラの経典解釈 ―『般若心経注』冒頭部分より―
堀内 俊郎 客員研究員
発表要旨:ヴィマラミトラ(Vimalamitra、8世紀ごろ、インド)の『般若心経(『心経』)』への注釈は、後代のインド・チベットにおける『心経』注釈書に大きな影響を与えた。それはその注釈が梵本『心経』に対する詳細で精密な注釈であったことが大きな要因であろう。ただ、従来その精密さが正確に読解されてきたとは言い難い。
本発表では、「如是我聞」に始まる大本の『心経』冒頭部に対するヴィマラミトラの注釈を、同じ著者による『七百頌般若注』、ならびに、ゴク・ロデンシェーラプの『心経』注との対比のもとで明らかにする。
井上円了のインド哲学観
出野 尚紀 客員研究員
発表要旨: 井上円了は、ヨーロッパ文献の翻訳ではないかたちで「印度哲学」と標題をつけた書物を出版した最初期の人物であり、主たる著作に『外道哲学』が挙げられる。また、インドの宗教に言及する著作もある。それでは、円了は、インド学をどのような観点から分析し、哲学思想面と社会宗教面について考えたのだろうか。明治20年代を中心に日本のインド学の研究状況についても言及しながら、円了がインド哲学をどのように見ていたのかを考えたい。
入場無料・予約不要
皆様のご参会をお待ち申しあげます。
2018年11月17日研究発表例会ご案内 [PDFファイル/110KB]
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