正極性および負極性に帯電した粒子が集合状態で逆極性に帯電した粒子と相互に吸引力を及ぼし合い,より大きな粒子となる現象を静電凝集という(図1)。静電凝集を利用した集塵技術として,静電凝集バグフィルタや静電凝集装置と乾式電気集塵装置を組み合わせた方式が開発されているがコスト的な問題もあり普及していない。
参考文献
静電気学会(編),静電気ハンドブック,p.259,オーム社,1994.
金沢誠司,大久保利一,野本幸治,足立宜良,二種類荷電法によるサブミクロン粒子の凝集および集じん,静電気学会誌,16(4),323—331,1992.
(大阪公立大学・黒木智之)2022年4月13日