フィルターのろ過性能試験は、粉塵が堆積していない清浄なフィルターの初期性能試験と、フィルターの寿命に関連する粉塵負荷試験に大別される。一般換気用のエアフィルターの性能試験法はJISB9908に規定されている。初期性能試験では、粒径別の捕集効率と圧力損失、粉塵負荷試験ではフィルターの圧力損失が所定の値に達するまでの粉塵供給量を測定することが求められている。粉塵負荷試験では、試験粉塵の種類によって粉塵供給量が異なるため、一般換気用のエアフィルターの粉塵負荷試験では大気塵の粒度分布に近いJIS-11種(JISZ8901試験用粒子1の11種、関東ローム、中位径2μm)を使用することになっている。
(金沢大学・ 大谷吉生) 2016年8月4日 ★