アスペクト比 円形度
Aspect ratio, Circularity
スペクト比(Aspect ratio)や円形度(Circularity)は、巨視的な形状を数値で現すために用いられる。エアロゾル関連分野では、光学顕微鏡や電子顕微鏡下における粒子形状の記述子として用いられる。例えば、繊維状の粒子であるアスベストを形状から判別するために、アスペクト比が用いられる。
アスペクト比は、粒子の長軸(b)と短軸(a)の比(b/a)で現し、細長くなるほど、1より大きくなる。
円形度は、Sを投影面積、Lを周囲長としたとき、4πS/L2で定義される。円の円形度は1であり、図形が複雑になるほど円形度は1より小さくなる。
参考文献
遠藤茂寿、粒子形状、『粉体の基礎物性』、粉体工学会(編)、33-51、日刊工業新聞社、2005.
(名古屋大学・長田和雄) 2022年4月7日リンク更新