質量濃度とはエアロゾルの物性を評価する際によく用いる指標で、単位体積空気中に含まれる粒子の質量を示したもの。単位はg/m3、mg/m3やμg/m3。大気環境中の粒子濃度評価の指標として各国で採用されている。日本では、標準測定法を軸としてβ線吸収法などを用いた自動測定器により常時モニタリングされている。対象粒子径について上限径が環境基準にて規定されており、SPM(粒径10μm以上の粒子を100%カットしたエアロゾル)やPM2.5 (粒子の空気動力学的50%カットオフ径が2.5μmのエアロゾル)が採用されている。
SPM分級装置透過率の例
PM2.5 分級器WINSインパクターの透過率
参考文献
日本エアロゾル学会(編)、エアロゾル用語集、質量濃度測定、78、京都大学学術出版会、2004.
環境省・微小粒子状物質(PM2.5 )測定評価検討会、大気中の微小粒子状物質(PM2.5 )の測定方法について、2008.
(東京ダイレック株式会社・濱 尚矢、藤野 聡) 2022年3月31日 ★