帯電したエアロゾル粒子を含む気体に電場が印加されるとエアロゾル粒子はクーロン力によって電場方向に移動する。その際,エアロゾル粒子は気体から抵抗力を受けるために移動速度は徐々に増加したのちクーロン力と抵抗力が釣り合った時点で一定となる。このときの移動速度は
(E: 電場の強度) で表され,このときの
を電気移動度という(q: 帯電量,CC: カニンガムの補正係数,μ: 気体の粘度,dp: 粒径)。
参考文献
日本エアロゾル学会(編),高橋幹二(著),エアロゾル学の基礎,p.108,森北出版,2003.
東野進,電気移動度法による粒度分布測定,エアロゾル研究,2(2),104—110,1987.
(大阪公立大学・黒木智之)2022年4月13日 ★