ろ過捕集効率

Filtration efficiency

エアロゾル分野におけるろ過捕集効率とは、繊維層フィルタなどの多孔質体(ろ過材)にエアロゾルを通気した際に、粒子をどれだけの比率で気体から分離することができたかを数値で示したものである。例えば、図1のようにフィルタを通過する前の粒子の濃度を Cin 、フィルタを通過した後の粒子の濃度を Cout とすると、ろ過捕集効率 E は次式のように表される。

図1 エアロゾルのろ過の例

一般に、エアフィルタのろ過捕集効率は、ろ過材の構造(ろ過面積、空隙率、厚み、繊維径、帯電、粒子の堆積量等)、粒子の大きさや帯電、通気流速、環境温湿度、気圧など様々な要因により影響を受ける。

参考資料

日本エアロゾル学会(編)『エアロゾル用語集』、京都大学学術出版会、2004.

W.C.Hinds, Aerosol Technology Second Edition, 1999

(興研株式会社 基礎研究所 湯浅 久史) 2022年4月26日更新  ★