大気エアロゾル粒子の質量濃度を測定する上で最も多く用いられる手法。試料捕集前と捕集後のフィルター重量を計測(秤量)し差異を求め、それをサンプルエアー吸引量で除することで質量濃度を求める。
また、フィルタによる微小粒子状物質(PM2.5)質量濃度測定測定方法暫定マニュアル(改訂版)によれば捕集前、捕集後のフィルターの重量を計測する際は、秤量前に温度・湿度の条件が一定である(21.5±1.5℃、50±5%RH)部屋に一定時間(24時間以上)放置し、プレコンディショニングしなくてはならない。温度湿度の変化が吸湿性エアロゾルの秤量に影響するためである。
参考文献
Kulkarni et al (ed), Sampling and Analysis using filters, Aerosol Measurement -Principles, Techniques, and Applications (3rd edition) - 122, A John Wiley & Sons. Inc. Publication, 2011.
環境省・フィルタによる微小粒子状物質(PM2.5)質量濃度測定方法暫定マニュアル(改訂版)、2007.
(東京ダイレック株式会社・濱 尚矢、藤野 聡) 2022年3月31日 ★