幾何相当径として粒径分布を測定する場合は、顕微鏡やふるいを用いることになる。ふるいを用いた場合には、質量を測定することが一般的である。顕微鏡を用いる場合には対象とする粒径に応じて光学顕微鏡と電子顕微鏡を使い分ける。ただし粒径分布を求める場合は、粒径を一粒ずつ多数個測定しなくてはならないため、計測には長時間を要する。
空気力学径として測定する場合は、インパクターが用いられる。これは、慣性衝突による捕集を利用した分級捕集法である。空気力学径は、濾過や呼吸器沈着、空気清浄装置を評価する際などに用いられる。
静電分級器は、電気移動度を利用した分級に利用されている。静電分級器と個数濃度計または電流計などを組み合わせることで、粒径分布を測定する装置が市販されている。
拡散バッテリは、拡散沈着を用いた粒径測定に使用される。
(放射線医学総合研究所・福津久美子) 2016年5月3日 ★