エアロゾルの発生過程の違いに着目したエアロゾル粒子の分類名。発生源から粒子として、直接、放出されたものを「一次粒子」と呼び、発生源ではガス状物質として放出されたものが、大気中で粒子化したものを「二次粒子」と呼ぶ。
例えば、岩石の破砕により生じたダスト(黄砂粒子)や海水飛沫に由来する海塩粒子は一次粒子であり、ガス状の前駆体(二酸化硫黄や揮発性有機化合物など)が大気中で酸化され、低揮発性の物質に変化することで生じた粒子は二次粒子である。
参考文献
日本エアロゾル学会(編)、『エアロゾル用語集』、22-23、京都大学学術出版会、2004.
(名古屋大学・長田和雄) 2016年、2022年7月9日リンク更新