凝縮核測定器

Condensation nuclei counter

 パーティクルカウンター(OPC)では計測が難しいナノサイズの粒子計数に用いられる。粒子をアルコールや水を利用し凝縮成長させ粒子を検出する手法(凝縮核計数法)。

粒子はアルコール蒸気が滞在した加熱サチュレータ部を通過し下流のコンデンサ部へと移動する。コンデンサ部は冷却されており、アルコール蒸気はこれにより過飽和状態となり、飽和状態へ移行する際に、粒子を核として凝縮成長する。これらの過程を経ることで微小な粒子はレーザー光で検出されやすいミクロンサイズの液滴に成長するため、検出することができる。最近では、凝縮核測定器を凝縮粒子カウンター(英: Condensation Particle Counter (CPC))とも呼ぶ。

(TSI社CPC3771/3772マニュアルより)

参考文献

日本エアロゾル学会(編)、エアロゾル用語集、 個数濃度測定、76、京都大学学術出版会、2004.

TSI社(USA), Condensation Particle Counter Model 3772/3771 Operation And Service Manual, Revision F, 5-6, 2015.


(東京ダイレック株式会社・濱 尚矢、岩佐 高宏)  2022年3月31日