液体や気体中に浮遊する粒子が、熱運動する媒質の分子と衝突することで、媒質の分子から運動量を受け取り不規則に運動する。このランダムな粒子の運動をブラウン運動と呼ぶ。
一定な媒質分子中でのブラウン運動の激しさは、粒子の重さに依存する。統計力学におけるエネルギー等分配則に従う場合、粒子のブラウン運動による運動エネルギーは、平均エネルギーを与える速度をvとすると
となる。ここに、mpは、粒子の質量である。従って、ブラウン運動する粒子の速度は、粒子質量の1/2乗に反比例する。
(関西大学・岡田芳樹) ★