第2話

『曲がって、消えて、ぶつかって、まっすぐ進んで、はじかれて。』

音の伝搬と音響

音は光と同じように、波の一種です。

光が電磁波の形で伝わっていくのに対し、音は物に力が伝わっていくことで伝搬していきます。

では、波にはどのような特徴があるのでしょうか。

波は、曲がるし消えるしはね返るし、もちろんまっすぐも進みます。

広がるし弱まるし重なりもします。

そんな波で構成される音の特徴を見ていきましょう。

なお、光は波の性質も持ちますが、粒子の性質も持つそうです。

第2話のポイント

  1. 点音源は-6dB/d.d.

  2. 線音源(無限長)は-3dB/d.d.

  3. 面音源(無限大)は0dB/d.d.

  4. 高周波はまっすぐ進む。低周波は回り込む。

  5. 残響時間は-60dBにかかる時間。

音は光と似ていて、波のような振る舞いをします。

波は、広がるし、弱くなるし、はね返ります。

音も似たような振る舞いを示すのです。

建築と音の関係で最も基本的なのが、反射、吸収、透過の3つです。

それらを考慮したうえで、成果として気になるのが残響時間です。