安全・消防設備

建物の安全が最も脅かされるのは火災です。

火災を予防することも重要ですが、建築設備で対応するのは難しそうです。

その一方で、発生した火災による被害を小さくすることは建築設備でも対応できそうです

消火設備が不適切に設けられていたことにより、多くの人命が失われた火災としてよく知られているのがホテルニュージャパンの火災です。

スプリンクラーヘッドは設置されていましたが、排水管に接続されていないものがあったりしたようです。

建築設備の不備が多くの人の命を奪ってしまった人災であり、私たち建築に携わる者が教訓とすべき事故であると思います。

ここでは、防災設備のうち、災害の予防を狙った設備や、火災が災害になる前の小さなうちに気づくための設備の概要を説明します。

「怖いもの、地震、雷、火事、親父」とよく言われます。

天災が3つ、人災が1つです。

ただ、耐震補強をしていないことによる地震被害、不適切な雷対策による火災、不適切な消火設備による火事の大規模化など、一見すると天災に見える災害も、実はすべて人災なのかもしれません。

「火事になる前に火事を防ぎたい 火事になったらすぐに気づきたい」。そのために必要な設備を紹介します。