建物内の排水の経路

ここでは、建物の中にある排水機器から建物の外までの道のりを考えてみます。

建物内の排水の経路には大きく分けて以下の３つの経路があります。

これらは、配水管と通気管の関係性により分けられています。

ループ通気方式

ループ通気方式は、日本の事務所建築などで最も多く使われている方法です。

排水横枝管からつながる通気管が、排水縦管と並行して伸長される配管方式で、その通気管はループ通気管と呼ばれています。

伸頂通気方式は、接続される衛生機器の少なく、排水立て管に流れる水量の少ない場合に用いることのできる通気方式です。

各個通気方式はアメリカでは主流な通気方式ですが、日本ではとても嫌がられる方式です。

各個通気管が各衛生設備に設けられる方法で、配管の数がループ通気管と比較すると施工が煩雑で、各個通気管のために必要な配管スペースも多くなります。