第1話
『コンセントは『l l』だけじゃない 』
受変配電設備
受変配電設備は、発電所から送られてくる電気を受け取り(受電設備)、電圧を調整して(変電設備)、電気を建物の中に行き渡らせる(配電設備)ための設備です。
照明や空調などを動かし、コンセント経由でパソコンを動かし、エレベータを動かし、給水のためのポンプを動かすなど、建物を使っていくのに電気は欠かせません。普段、気にしない設備ではありますが、通信設備や防災設備、ブラインドの自動制御や自動ドアの人勧センサなどを機能させるためにも電気が必要です。
ここでは、受電設備、変電設備、配電設備の概要や特徴を紹介していきます。
第1話のポイント
一般家庭は単層(2線=100V、3線=200V)、オフィスは3層(200V)。
コンセントは電圧(100V、200V)だけでなく電流(15A、20A)によっても違う。
簡易フリーアクセスは床下70mm、100mm、150mm、フリーアクセスは床下200mm。
戸建て住宅は、電柱に引っ掛けられている電線から電気を受け取っています。
景観に気を使っている地域では、地中に埋設された電線から電気を供給されている家庭もあると思います。
オフィスや工場では電線からの給電では足りませんので、もっと高電圧で給電してもらうために高圧で送電されている電線から受電します。
高い電圧で給電されても、そのままでは蛍光灯やエアコンの電源には使えません。
電圧を下げる「変電」という操作をする必要があるのです。
単層でも電線が2本ある場合と、3本ある場合で、供給できる電圧が違います。
2本の場合(2線)は100Vだけしか給電できませんが、3本(3線)あると100Vと200Vを給電できるのです。
電源のケーブルがあったり、電話線があったり、LANケーブルがあったり、オフィスには様々なケーブルがありますが、邪魔にならないようにそれらを設置しておくいろんな方法が考案され使われています。
新しい建物で最も一般的なのはフリーアクセスフロアですが、古い建物で一番多いのはアンダーカーペットです。
アンダーカーペットは、簡単に言ってしまえば、カーペットで配線を隠す作戦です。