問題集:給水

水道直結直圧方式による給水は、排水配管から分岐して敷地内に引き込み、水道本管圧力で給水する方式で、高い圧力を得られるため高層建物に適した給水方法である。

答え:✖

水道直結直圧方式は、水道本管圧力のみで給水するため、高い水圧を得られません。そのため、低層建物には用いることができますが、高層建物には不適切な給水方法です。

水道直結増圧方式による給水は、排水本管の水圧を利用できるため揚水ポンプは小型とすることができ、水質の劣化も少ない。

答え:〇

水道直結増圧方式による給水は、排水本管の水圧を利用できるため、揚水ポンプは小型なタイプとすることができます。また、受水槽を設けないため、水質の劣化も少ないです。

高置水槽による給水は、受水槽で貯水した水を揚水ポンプで高置水槽へ揚水する方法で、最下階で得る水圧を基準に高置水槽の高さを設定する。

答え:✖

高置水槽の設置高さは、最上階の給水の圧力を基準として決めます。最上階で十分な水圧を得られるように、最上階の給水個所から屋上の高置水槽までの上下方向の距離を設定する必要があります。

ポンプ直送方式による給水は、停電時には受水槽による位置エネルギーにより、受水槽に水が残っている範囲で居室で水の使用が可能である。

答え:✖

ポンプ直送方式は、地下などに設けられた受水槽に給水ポンプを設け、その給水ポンプにより得る水圧により給水する方法である。そのため、停電時には給水ポンプを稼働させることができないため、受水槽に水が残っていても居室で使用することはできない。

ウォーターハンマー(水撃作用)を予防するためには、給水管内の水の管内流速を1.5~2.0m/sいないに収まるように配管を設計する必要がある。

答え:〇

ウォーターハンマー(水撃作用)は、給水管内の圧力が高くなることにより管内流速が増加し、水栓が一気に閉まったときに水栓付近で水圧が瞬間的に高まり、振動および騒音を生じるものです。ウォーターハンマー(水撃作用)を予防するためには、管内流速が1.5~2.0m/s以内に収まるように配管の径などを設計していく必要があります。

水道直結直圧方式は、ポンプを使用して給水を行う方式である。

解答:×

解説:水道直結直圧方式は、水道網から直接、水道の圧力だけで給水を行う方式です。ポンプは使用せず、高所や遠隔地に対しては適さない場合があります。

ウォーターハンマーは給水設備で起こりうる現象であり、突然の水流の停止により発生する衝撃波を指す。

解答:〇

解説:ウォーターハンマーは、バルブを急に閉じたり、ポンプを急停止したりしたときなど、水流が突然停止すると、その運動エネルギーが圧力エネルギーに変換されて配管内で衝撃波を発生させる現象を指します。これにより配管が破損したり、接続部が外れるなどの被害が生じる可能性があります。