問題集:太陽の動きと日影

夏至の日の日射量は、水平面より南面の方が多い。

解答:✖

夏至の日の太陽高度は78度(90度-35度+23度)と高く、東面、西面、南面、水平面のうち、南面の日射量は最も少なくなります。夏至の日に日射量が最も多いのは水平面日射量です。

冬至の日の日射量は、水平面より南面の方が多い。

解答:

冬至の日の太陽高度は32度(90度-35度23度)と高く、東面、西面、南面、水平面のうち、水平面の日射量は最も少なくなります。冬至の日に日射量が最も多いのは南面日射量です。

東京の夏至の南中時の太陽高度はおよそ78度である。

答え:○

東京の夏至の南中高度は以下で求めることができます。

(真上)90度ー緯度(35度)+地軸の傾き(23.4度)=78.4度≒78度

冬至の日に終日日陰になる場所は、一年中日が当たらない永久日陰と呼ばれる。

答え:×

永久日陰となる場所は、最も太陽高度が高くなる夏至の日に終日日陰となる場所です。

夏至の日の正午の日影曲線は、冬至の日の正午の日影曲線より長い。

答え:✖

日影曲線は、太陽高度が低いほど長く伸びます。そのため、夏至と冬至のうち正午における日影曲線が長いのは、最も太陽高度が高い夏至の日ではなく、最も太陽高度の低い当時の日となります。

昼光率は,その点からの天空が望める量や,開口部の大きさ・形・位置などにより決定される。

答え:

昼光率は、その点に届いている光のうち、屋外からの光の割合のことです。そのため、窓に近ければ昼光率は上がります。壁に近いと、壁に反射した光も届くので壁から離れた場所より昼光率は上がります。

天空日射に直射日光は含まない。

答え:〇

天空日射と直達日射(直射日光)は、分けて考えます。日射は、空全体をおよそ均一な光源と考える「偏りの弱い日射」と局所的な光源である「偏りの強い日射」に分けて考えます。分けて考えることで、建物の形状を考える際に、冷房負荷となる「偏りの強い日射」と、昼光照明として使える「偏りの弱い日射」を考えやすくなるためです。