問題集:光環境の目安とトラブル

昼光率は、対称面照度と全天空照度の比で求め、全天空照度には直達日射は含まないが、対称面照度には直達日射は直達日射を含む照度を用いる。

答え ×

昼光率は、全天空照度を利用している程度を表す指標であるため、全天空照度に含まない直達日射は対称面照度でも含まない。

図面を扱う作業を行う部屋では、およそ750~1000lxの照度が必要とされている。

答え ○

作図や検図など図面を扱う作業を行う部屋で必要とされている照度はおよそ750~1500lxである。その他PCでの作業を行う場合、部屋の照度として300~750lxが目安とされている。また、モニタを用いる作業に対しては、モニタ上での照度は500lx以上とすることが厚生労働省から目安として示されている

疲労度が高いほど、フリッカーを感じやすくなる。

答え ×

疲労度が低いほど、視覚の時間分解能は高くなる。そのため、疲労度が低いほどフリッカーを感じやすく、疲労度が高いほどちらつきに気づきにくくなる。

光色において,赤は青より色温度が高い。

答え ×

色温度は、本物の炎の温度と色の関係を表しています。ろうそくの赤っぽいの炎よりガスバーナーの青白い炎の方が高温です。色温度も、赤より青の方が高くなります。

グレアとは,視野内の高輝度の点などにより引き起こされた視力低下や目の疲労などの障害のことである。

答え 

グレアは、懐中電灯を顔に向けられた時などに感じるまぶしさのことです。光による視覚の不都合の似たような用語にフリッカーがあり、これらはよく出題されます。

周期的に光源がちらつくことによる見にくさのことをグレアと呼ぶ。

答え 

周期的なちらつきをフリッカーと呼びます。局所的なまぶしさをグレアと呼びます。卓上照明は電圧の周期によってフリッカーが生じたりします。フリッカーレスの卓上照明は、一部の電圧の周期を少し遅らせ、電圧の谷を小さくすることで、明るさの強弱の変化を感じさせないようにしています。フリッカーは、疲労度の把握にも使われています。疲れてくると、ちらちらとちらつくフリッカーに気づきにくくなります。