問題集:照明設備

照度は、受光面と光の進行方向の角度により異なる。

答え ○

照度は、対象とする面に入社する光束の量です。この定義に、光源と受光面との位置関係は含んでいません。すなわち、光源がどこにあろうが、受光面が受け取る光束の量だけが照度を定義しているのです。受光面が受け取る光束の量は、光の進行方向に垂直であるほど多くなります。

一般に、白熱電球の色温度よりろうそくの炎の色温度の方が高い。

答え ✖

ろうそくの炎の色温度はおよそ2000Kで、白熱電球の色温度はおよそ2800Kです。

一般に、白熱電球より蛍光灯の方が、単位消費電力量あたりに発する光束は多い。

答え ○

単位消費電力量あたりの発する光束の量は効率と呼ばれる。白熱電球の効率は15程度で蛍光灯の効率は75程度で、単位消費電力量あたりの光束量のは蛍光灯の方が多い。

部屋の平面形状が正方形に近いほど、必要とする照明器具の台数は少なくなる。

答え ✖

部屋の平面形状が長細く、壁が近いほど、照明率は高くなり、必要な照明器具の台数は少なくなる。

病院の手術室及び診察室の照明設備において、事務室に使用する光源に比べて演色性の高い光源を使用した。(2019年一級建築士試験問題改変)

答え:○

病院の手術室や診察室では、患者の顔色などを適切に判断するために、一般の事務室などと比べて演色性の高い光源を使用します。

住宅のリビングの間接照明において、熱放射は多いものの、ランプ交換等のメンテナンスの頻度が少ない白熱電球を使用した。(2019年一級建築士試験問題改変)

答え:×

白熱電球はLEDランプと比較して寿命が短く、メンテナンスの頻度が高いため、リビングの間接照明などで利用するにはLEDランプの方が適しています。

事務室の照明計画において、ランプのサイズが小さく高輝度のLEDランプを使用するにあたり、グレアに配慮して、光源が視野に入るようにした。(2019年一級建築士試験問題改変)

答え:×

LEDランプは輝度が高いため、まぶしさによる不快な視覚の総称であるグレアの原因となりやすいです。そのため、グレアを予防するために、光源が視野に入らないようにする必要があります。