屋外の排水の経路

屋外の排水の経路は、その地域に下水道本管などの設備がすでに設けられているかなどにより、機械的に決まります。

既にある設備を用いない場合には、新設費用だけでなく撤去費用などを負担することになってしまうので、既にある設備を用いることが多いです。

屋外の排水の経路

屋外の排水の経路は、大きく以下の3つにわけることができます。

  • 浄化槽方式

  • 分流方式

  • 合流方式

これら3つの排水方式のうちのどれを採用するのかは、下図をたどっていくと機械的に決まります。

排水の方式は、建物から出てきた排水を、道路の側溝、雨水本館、下水道本館に流していくまでのルートを決めていくことです。

地域ごとに、採用できる排水の方式はほぼ自動的に決まります。

浄化槽方式

浄化槽方式は、敷地内で汚水を浄化し、きれいになった排水を道路の側溝に放流する方式です。

雨水は、雨水桝を経由して道路の側溝に流します。雨水浸透桝を用いて、敷地の中で浸透させても良いと思います。

合流方式

合流方式は、雨水と下水を合流させてしまう方式です。

雨水も下水として扱ってしまうので、下水の量が多くなります。

分流方式

分流方式はさらに二つの方式に分けて考えます。

一つ目が下水道本管と雨水本管がある場合で、もう一つが下水道本管しかない場合です。

雨水本管がある場合には、排水公設升を経て雨水を雨水本管に流していきます。

雨水本管がない場合には、雨水は雨水浸透桝を用いて敷地内で浸透させ処理していきます。