電気・照明設備の設計

電気設備や照明設備は、建築設備のなかで一番普段の生活に近い設備かもしれません。

例えば、コンセントには冷蔵庫が常につながっていますし、朝はドライヤー、昼はPC、夜はスマートフォンの充電など、コンセントから切り離された生活は考えられないくらいです。

建物に入れば、エントランスにもエレベータの中にも、廊下にも、もちろん各居室にも、もしかしたら卓上にも照明設備は設置されています。

間引かれていたり、人感センサと連動していたり、消費エネルギー量を削減するように使われることも良くありますが、それでもやっぱり普段の生活に照明設備は無くてはならないもののように感じます。

ここでは、電気設備や照明設備の設計について紹介します。

電気は私たちの日常生活に欠かせないものです。

食べたり飲んだりするにも電気は必要ですし、機械やパソコンや電車や医療機器などを動かすにも電気は必要です。

その一方で、感電すると筋肉が意図せぬ動きをしてしまい危険ですし、プラグにたまったホコリが火事の原因になりやすいなど、電気そのものは有害にもなり得ます。

有益でもあり有害でもある電気が適切に提供されるために、多くの法律で電気の扱いが整えられています。

幹線は、道路わきの電線から部屋のコンセントまでの間の電線で、規模の大きな延長ケーブルのようなものです。

私たちが日常生活で使う延長ケーブルには、束ねたまま使わないでと書かれています。

電気が通ると発熱するからなのですが、幹線はより多くの電気が流れるので発熱量も多くなります。

そのような幹線を設計するときには何に気を付けて、何を決めていくのか紹介していきます。

照明設計は、照度設計です。

部屋の中をどのような照度分布にするのか、そのためにどんな照明を何台どこに設置するのかなど、照明器具をどのように使っていくのかを考え決めていくのが照明設計です。

ここでは具体的な考え方を紹介していきます。