給排水衛生設備
給排水衛生設備は、ちょっと地味な印象があります。
ただ、自分たちの身の回りを見渡してみると、空調や照明などと比べると、より生活に密着した設備であることが分かります。
例えば、夏に室温が多少高めでも耐えられますし、照明が多少暗くても不便ではありますが作業は進められます。
ことろが水道水に病原性のウイルスなどが微量でも混ざっていたら命に係わる問題となってしまい、その建物は使っていられません。
空調が使えなくても照明がつかなくても何とか生活はできますが、トイレが使えない生活は考えられません。
実際に建物を運用するには、トイレは欠かせませんし、水道も必要です。
スプリンクラーのような消防用設備にも水を使います。
建物の内部に水を供給し、建物で水を使っていくための方法について紹介します。
建物の内部には、水が流れている配管がたくさん設置されています。
排水が逆流してきたら悲劇ですし、臭いが逆流してくるだけでも悲惨です。
そうならないように、不都合なく過ごしてもらうための様々な建築設備の工夫について紹介します。
建物の中で使った水は、建物の外に排水していきます。
ただ、使った水はなるべくきれいにして排水したいですし、そもそも使う水の量は少なくしておきたいです。
建物から排出される水をなるべく少なくなるべくきれいにする小さな工夫から大きな工夫まで、様々な建築設備の工夫を紹介します。
ここでは、もう少し具体的に、給水の設計プロセスについて紹介していきます。