問題集:防災設備

差動式の自動火災報知設備は、周囲の温度が一定の温度に達した場合に発動するもので、厨房やボイラ室などに設けられる

答え ×

差動式の自動火災報知設備は、所定時間(1分)あたりの周囲の温度上昇幅(10℃や15℃)を検知した場合に発動するもので、室内の温度変化の小さなオフィスなどで用いられます。問題文は、定温式の自動火災報知設備の説明です。

スプリンクラーは、噴霧水による冷却作用と噴霧水が火災に触れて発生する水蒸気による窒息作用等により、火災の抑制・消火をする固定式の消火設備である。(2019年一級建築士試験問題改変)

答え:×

プリンクラーは散水による冷却効果により火災の抑制・消火をする消火設備です。霧状の水を噴出することによる冷却効果と窒息作用による火災の抑制・消火をする設備は水噴霧消火設備です。なお、水噴霧消火設備は、油の火災に対して油の表面で噴霧水が乳化して消火することができるため、駐車場などでも使用することができます。

排煙設備は、専用の設備として設けられることが原則であり、換気設備が排煙設備としての性能を有していることが確認された場合でも、兼用は認められない。(2019年一級建築士試験問題改変)

答え:×

換気設備が排煙設備としての性能を有していることが確認された場合、排煙設備と換気設備を兼用することができます。

屋外消火栓設備は、防火対象建物の外部に設置され、建築物の高層階で発生した火災の消火を目的としている。(2019年一級建築士試験問題改変)

答え:×

屋外消火栓設備は、防火対象建物の外部に設置され、建物の一階または二階の消火や、隣接建物への延焼防止を目的として設けられる設備です。ホース接続口から建物の各部分までの水平距離が40m以内となるように設ける必要があります。

連結散水管は、地下階の火災の際、消火活動を容易にするために、消防ポンプ自動車から送水し、天井または天井裏の散水ヘッドから放出することにより消火する設備である。(2019年一級建築士試験問題改変)

答え:○

連結散水管は、消火活動の困難な地下街の本格的消火のための設備であり、外部の水を消防ポンプ車によって天井や天井裏に敷設してある散水ヘッドから放水する設備のことです。似た設備に連結送水管があります。連結送水管は、高層階や地下街の消防隊の本格消火のために消防ポンプ車からの送水口から消防隊のホースを接続するための送水管のことです。