温熱環境・空調設備

動画:温熱環境や空調設備の重要性を、実測事例を紹介しながら説明しています。

暑さ寒さといった日常的な関係性から、熱中症凍傷といった命にかかわるような関係性まで、人の体は常に温熱環境の影響を受けています。

温熱環境の良し悪しを決める相手が人であれば、暑くも寒くもない環境を作ることが温熱環境を調整する建築設備の目標の一つとなるでしょう。温熱環境の影響を受ける相手がデータセンタのサーバの場合は、どのような温熱環境を作ることが建築設備の目標となりそうでしょうか?温熱環境の影響を受ける相手がイチゴの場合はどうでしょうか?

温熱環境にも様々な視点がありそうです。ここでは、温熱環境と人との関係や、温熱環境をコントロールする建築設備の仕組みなどについて紹介していきます。

ここでは、温熱環境の概要を説明します。

空調設備が立ち向かうのは温熱環境です。温熱環境の概要を把握しておくと、空調設備の役割や仕組みの理解が容易になりそうです。

ここでは、温熱環境と人の関係を説明します。

人の体は、温熱環境に対して無抵抗でいるわけではありません。暑い環境にいるときには体を冷やす機能が、寒い環境にいるときには体を温める機能が、自動で働くようにできています。

ここでは、温熱環境の評価方法を説明します。

よく見かける温熱環境の評価方法が温度や湿度です。ただ、同じ温湿度でも風がある場所の方が涼しく感じたりもします。このような温湿度だけでは表しきれない温熱環境についても、適切に表現する方法があります。さらに、それらは既に空調機器の制御にも取り入れられています。

ここでは、温熱環境の作り方を説明します。

夏に涼しい環境を作る場合、エアコンをつけたり扇風機をつけたりします。エアコンや扇風機は一体何をしてくれているのでしょうか?エアコンや扇風機がしてくれていることを、他のものでも実現することはできるのでしょうか?

ここでは、空調設備の熱源について説明します。

冷房を使っているとき、空調設備の吹き出し口からは冷たい空気が出てきます。空気自体は室内の空気が循環しているだけですが、温度はずいぶん冷たくなっています。この冷たさを生み出す仕組みの一つがヒートポンプです。

ここでは、空調負荷について説明します。

冷房は室内を冷やします。冷房によって室温が目標の温度になっても、しばらくすると空調設備はまた冷たい空気を吹き出し始めます。空調設備はなぜ再度動き出したのでしょうか?空調設備が再度動き出さないと室内環境はどうなるのでしょうか。

ここでは、空気の状態を示す空気線図について説明します。

温熱環境を考える際の空気の状態としては、温度と湿度があります。温度と湿度は強い関係性を持っていて、温度によって湿度は変わるし、温度と湿度によってその空気の持っているエネルギー量も変わってきます。

ストーンヘンジやマチュ・ピチュなど遺跡でも、夏至、冬至、春分、秋分という日を何かの目安としていようです。

建物を扱う私たちにとっても、夏至、冬至、春分、秋分という日は、エネルギーや日照を考えるうえで欠かせない日です。

ここでは、建築と太陽の動きの関係を考えていきます。

夏の日射は、畳の色落ちを進めるし、フローリングを日焼けさせるし、プラスチックを黄ばませるし、室温を上げて暑くするので、洗濯物が乾き室内が明るくなる程度にほどほどに入ってくるだけで十分です。

冬の日射は、日向ぼっこをしたくなるくらいに暖かいし、洗濯物を乾かしてくれるので、どんどん入ってきてほしいです。

日差しのコントロールは、快適で機能的な空間づくりには欠かせないようです。

ここまでは、温熱環境・空調設備の概要を紹介してきました。

ここでは、熱交換機の性能向上の考え方や空調設備で効率的に制御する方法など、温熱環境や空調設備についてより具体的、より詳細な内容について紹介していきます。