換気の評価
どの程度換気をすればよいのか?の答えの一つが換気の量です。
ただ、換気の量と言っても、体育館のように広い空間と勉強部屋のように狭い空間とでは、同じ量の外気を取り入れても効果の程度は大きく違いそうです。
どのような換気の量であれば、うまく表現できるのでしょうか?
換気回数
換気回数
どれだけ換気できたかを表す量として、換気回数という指標があります。
換気回数は、その空間の空気が1時間でどの程度外気と置き換わったかを示す値です。
「2回/hの換気回数」との場合は、その部屋の容積の2倍の空気が1時間にその部屋に入ってきたことを表しています。
換気回数は、単位時間当たりに入ってくる外気の量と、その部屋の容積のみを対象とした指標です。
そのため、部屋のレイアウトによって生じる風の通りやすさや、部屋の中での平面的・断面的な風通しさなど、同じ部屋の中でも異なる換気のムラについては検討することはできません。
そのような、部屋の中の換気の効率をミクロな視点で見ることができるのが空気齢です。
空気齢
空気齢
空気齢は空気の年齢のことです。
単位は秒で表すことが多いです。
空気齢で、空気が生まれる瞬間は、空気がその部屋に入ってきた瞬間です。
空気齢で、空気が亡くなる瞬間は、空気がその部屋から出ていく瞬間です。
空気齢は、工場やオフィスなどの換気の効率を評価するのに用いたりします。
同じ地点であっても、風が流れやすければ空気齢は短くなり、空気余命も短くなり、全体を通した空気寿命が短くなります。