台湾で使用される茶の品種は、代表的なもの以外にも、結構あります。
ただし、結局は、どれも茶の木(ツバキ科ツバキ属の常緑樹)でしかなく、
「アッサムチャ」が変種として存在する以外は、基本的には同種です。
(日本の米が、基本的には全て(温帯)ジャポニカ種であるにもかかわらず、
様々な種類があるのと同じ)
『台湾的茶葉』(遠足文化)に詳しく載っていたので、これを元に紹介します。
表紙がやたらポップで俗書の類かと思ったら、
大学農学部の教員や日本で言う、茶専門の農業試験場の研究員等々、
バリバリの専門家達による共著・・・。それにしても、「遠足」で「文化」って・・・。
緑茶に使用されるもの
青心大有、青心柑仔、台茶10号、台茶11号、台茶14号(白文)、
台茶16号(白鶴)、台茶17号
包種烏龍茶に使用されるもの
青心烏龍、青心大有、大葉烏龍、四季春、武夷、
台茶5号、台茶12号(金萓・金草)、台茶13号(翠玉)
鉄観音烏龍茶に使用されるもの
鉄観音、硬枝紅心
椪風烏龍茶(東方美人)に使用されるもの
青心大有、台茶15号(白燕)、台茶17号(白鷺)
紅茶に使用されるもの
大葉阿薩姆(アッサム)、台茶7号、台茶8号、黄柑種
この他に、本やネットで確認したものに
佛手、梅占、黄心烏龍、大湖尾、武夷水仙、大葉水仙、閩北水仙、閩南水仙、
八仙、小種、黄旦、本山、福雲、毛蟹、烏金烏龍、白毛猴、
台茶1号、台茶2号、台茶3号、台茶4号、台茶6号、台茶9号、台茶18号、
台農8号(台茶12号の母系)、台農80号(台茶13号の父系)
なんてのが出てきました。
すでに出ている茶種の別名や、産地名をつけて勝手に呼んでいるとか、お茶の銘柄の名前であるとか、
そういう可能性もあると思います。(詳しい方、ご教示ください。)
それにしても、台茶の12(金萓、母・台農8号、父・硬枝紅心)、13(翠玉、母・硬枝紅心、父・台農80号)は
連続で超あたり品種ができたんですね。