工具なのか文具なのか。その問題はさておき、
一般的には刃の大きさで言えば、9mmと18mm、
ちょっと力のいる作業をする人で25mmの三種類くらいを使っていると思われる。
しかし、実際には、6mm、12.5mm、22mmなんてものもあり、
その他、デザインナイフの類で、直線刃、曲線刃、平刃等々…
マイナーメーカーを探せば、まだまだ種類は増えるだろう。
実は種類のとても多い工具である。
台湾では、日本とほぼ同じで、
事務用や紙工作程度までの一般的なもの(9mmと18mm)は文具店にて、
重作業用(25mm)は大きな文具店か五金百貨で取り扱っている。
その他、ごく普通のデザインナイフの類であれば、
文具店でも五金百貨でも取り扱いが見られ、
日系の100円ショップの工具コーナーでも、9mmと18mm、
デザインナイフが売られている。入手に不便は全くない。
特殊用途用は、美術用品店や大きな文具店で売られているが、
実際には売っていそうな店で探し回るより、ネットショップを利用するか、
メーカー取り寄せをしてくれる店舗で取り寄せるのが、現実的な対処法だろう。
また、取り寄せる場合、カッターは文具系のメーカーが多いためか、
文具店のほうが型番指定レベルの取り寄せに対応してくれることが多い。
(特殊カッターは、文具としては高額の商品が多いのも理由と思われる)
正直なところ、これが発注できるとは思っていなかった。
なお、型番指定をする場合、海外輸出用と、日本国内流通用とで
同型品が異なる番号であることが多いので、そこは注意を要する。
そもそも、カッターメーカーの日系大手二社が進出しており、
現地(台湾)メーカーも日系メーカーの製品を参考にして
自社製品を開発・生産している情況である。
そのため、かなりマイナーな製品ですら入手は可能であり、
現地ブランドを使っても、よほどの安物を買わぬ限りは、
問題はないと思われる。
些細な誤字程度でひるんではいけない。
しかし、全ての製品が流通しているわけでもなく、
例えば、OLFA社の「メタルハイパーPRO」は
台湾国内では流通しておらず(或いは玉数が少なく品切れが続いているのか)、
私は日本で購入し、持ち込んでいる。
また、NT社も同様である。
TAJIMA社に関しては、定番品すらほとんど見かけず、
アルミニストシリーズは日本で購入している。
かなり力を入れて、場合によっては体重をかけて斬る作業をするため
本体が樹脂製ではなく金属系製品を使いたいという個人的な事情と、
OLFA、NT、TAJIMA、各社の特定の製品に対する思い入れがあったため、
たかがカッターごときで国境を越える作業をした。
ただの変な奴である。
が、流通の実態を示す例として、レアケースを発見できた。
一時帰国の際に日本で購入したカッター類。台湾で入手可能のものもある。