さて、収入の次に問題になるのは言葉です。
「外国で暮らすのだから、まず言葉じゃないのか」と思いがちですが、
絶対といっていいほど、まずは金です。
では、なぜ先に収入で次に言葉になるのかというと、
それは・・・言葉というのは、通じなければとにもかくにも不便なのですが、
金さえ出せば通訳は雇えます。
国際会議で同時通訳をしている最高レベルの人員ですら、
一時間数万円で雇えます。
ここまで極端でなくとも、それなりの通訳を要所要所で雇えば済むわけです。
はいえ、通訳を常駐させられるほどの金持ちというのもごく希でしょうから、
通常は中国語を自分で学んでいくことになります。
いわゆる台湾通を自称する人が、
「台湾だから台湾語」というような発言をしたりしますが、違います。
まずは中国語です。
テレビ、新聞、スーパーのチラシ、役所からの通知等々、
生活の要所要所で共通語である(いわゆる)中国語が使われています。
台湾語とは、台湾で使われている中華系言語の最大の方言でしかないのです。
(台湾人の約7~8割を占めると言われていますが、話せない人も増えています)
もちろん台湾語を話せれば台湾語を話す人達の受けはよくなります。
しかし、それ以外の人達(客家や原住民等)とのコミュニケーションが取れません。
また、台湾語は書き言葉に相当するものがありません。
(無理やり中国語で表記することはありますが、本来のものではありません)
結局、中国語を覚えていなければ二進も三進も(にっちもさっちも)いかなくなります。