まずは資金的なことから話をしていきたいと思います。
※2020年以前の情報であり、現在はさらに高額になっていると思ってください。
観光は、日本で得た収入を持って遊びに台湾に来ることになります。
日本は不景気ですが、それでも、
フルタイムのバイトならば月10数万円は稼いでいることでしょう。
ちょっとした休みにチケットとホテルを押さえ、
幾らかの小遣いを用意して台湾へ遊びに来る。
グレードの差こそあれ、これが一般的な旅行者でしょう。
さて、台湾は、物価、為替の関係、貧富格差の問題も有り、
ごく普通に暮らすだけならば、10万円もかかりません。
1NTD=4円で換算しても、8万円(2万NTD)くらいで暮らすことができます。
観光客の数万円の小遣いで、そこそこ楽しくどこへでも行け、
美味しい料理も食べられる、そのカラクリが、この物価や為替の違いなのです。
数万円が、現地での使い出は(日本円の感覚で)10万円くらいになるのです。
日本でも、10万円使って遊ぼうと思えば、まあまあのことができるでしょう?
では、移住を考えた場合はどうでしょう。
まず大事なのは、やはり収入です。
先程、8万円で暮らせますと言いましたが、これは実際には大変難しいのです。
それは何故か、理由は以下のようになります。
●食べ物
外国人は、食文化の違いで完全に現地の最安値のものを食べ続けることは困難で、
そもそもの食費が高くつきます。 (食文化の項目参照)
●住居
住む所もそうです。日本人がオンボロと感じるマンションですら、
現地の感覚では中級クラスの物件だったりします。
●その他
また、一時帰国費用等なんやかんやの備えも必要です。
LCC利用が可能だとしても、節約できる金額には限界があると思います。
結局のところ最低の生活、月6~8万円(2万NTD)というのは、
かなり無理に近い、つまり理想の話でしかなのです。
私の周囲の例で言えば、家賃等込みで月に3~4万NTD程使い、
そこに一時帰国費用等の資金(5000~1万NTD)を加算することになります。
つまり、毎月4~5万NTD程度は稼ぐ必要があります。
※1NTD=3円ならば12万円 1NTD=4円ならば16万円
これを物価の安い(=人件費も安い、つまり給料も安い)国で稼がなくてはなりません。
つまり決して楽な話ではないことが理解できるでしょうか。