写真;伝法寺一里塚(西塚)。柱標は倒れている。
現在状況;二基現存
青森県指定史跡
昭和36年10月6日指定
東塚 面積75.36㎡ 高さ2.5m
十和田市大字伝法寺字平窪69/70/71 個人所有
西塚 面積78.50㎡ 高さ3.05m
十和田市大字伝法寺字上ノ沢27 個人所有
北緯 40.34.20
東経 141.15.45
AL78m
伝法寺入り口(旧国道)
写真;東塚。
指定事由は二基とも良好に保存され、旧街道の跡も残っており、近く破壊される恐れも無いためとある。池ノ平一里塚と同じ頃の築造と推定されている。
旧国道の西、民家脇の未舗装の道を辿ると辛うじて読める手書きの看板がある。見上げると坂の上に遺構があり道からは7~8m高い場所に塚が有る。道からは西塚のみが見えるが、その隣にもうひとつ塚がある。西塚の上に柱標が朽ちて倒れている。夏場は発見が難しいかもしれない。塚の間の街道筋も倒木等で冬でも歩くのは大変だ。
県史跡だが保存というよりは放置といった趣。いずれにせよ、伝法寺近辺のバイパスなど道路はすっかり変わり、奥州道中も至る所が分断されており発見は難しい。
また、幕末には伝法寺と奥入瀬川の間に塚がもうひとつ、藤島村にももうひとつ塚があったというが、どちらも現在は残っていない。この近辺、測量のし直しで塚の位置変更がおこなわれていたようだ。