あいののいちりつか
現存していない
所在地;岩手県紫波郡矢巾町大字間野々
案内板;看板あり
塚木;なし
北緯39.35.55/東経141.10.16/AL 110m
紫波町の城山入り口から北の国道4号線はカーブも少なく、高低差も無い走りやすい道路。故に、それなりの速度で車も走る。
国道の両脇は圃場整備の入ったゆったりした水田風景。家屋も多いとは言えない。郊外型のガソリンスタンドや飲食店が点在するのみである。
そんな道路の東側にひっそりと間野野一里塚は佇んでいる。T字路の小屋の前に一里塚についての説明板が有る。
案内の看板は意外と大きいのだが、余り人通りも無く、ドライバーも気にする人も殆ど居ないだろう。
松並木も有名だったらしいが、片側2車線の道路拡幅のせいだろうその名残は無い。
以前は城山入り口近くの中央分離帯に数本立っていたが、松食い虫の害で枯れてしまった。
道筋も明治時代の新道であり、地図を見ると二日町一里塚から高水寺にかけての痕跡がある。
志和郡の四村は八戸藩の飛び地だった。面積的には八戸藩の中ではわずかではあるが八戸藩の米穀収納の半ばを占めた。本拠地の青森県の領地は今でこそ米作も盛んだが「やませ」地帯で当時は米作に適さなかった。
2020/02/02に少し気になるニュースが。
【国道沿いに企業誘致へ 矢巾町、売却希望用地を提供
矢巾町は同町西徳田から町境までの国道4号沿いで、重点的な企業誘致に乗り出す。売却を希望する土地所有者の用地を一定規模にまとめて提供し、誘致は町が担う。第1弾として3ヘクタールを計画し、3月には企業の募集を開始。早ければ2021年8月の造成着手を見込む。
対象エリアは町歴史民俗資料館から南約2キロの農地で、幅は国道4号の西側約100メートルと東側約50メートル。企業立地を希望する地権者の意見を集約し、0・5~3ヘクタールの用地を形成する。 岩手日報】
国道沿いなので、ロードサイド店舗を誘致しようという事でしょう。ただ、間野野一里塚跡がエリア内に有るので、痕跡が消えてしまわないか気になります。まあ、遺構は既に無いので説明板位は欲しいところ。
というか、徳丹城跡も微妙にエリア内だけど国史跡じゃなかったかな。
赤線:【奥州道中本道】 は現在通行出来ないルートも含まれています。現地に赴く際は、事前の確認をお願い致します。