写真;赤根沢の赤石。
現在状況;残っていない
案内板;なし
北緯 41.13.10
東経 140.34.50
AL 9m
赤岩付近
赤根沢の赤石の標識が有り、道端に赤岩がひとつ置いてある。標識に従い30mほど南に入ると、かつて岩を採掘していたのだろう、赤い洞窟状のものが見える。
この赤石、建物の朱塗りの顔料として使われていたそう。
塚自体は目印も何も無く、距離的に赤石付近のためここの緯度経度を記録する。
県指定の天然記念物。昭和30年1月7日指定。砂ヶ森地区の東北端に国道280号線を境とし、弁天崎と相対して赤根沢があり、朱色の岩塊を露出していて、一帯30アールが指定され、旧跡となっている。
付近は赤土(第二酸化鉄、又はベニガラ)で藩政時代には顔料として採掘、領内の神社仏閣の赤い塗料、日光東照宮や岩木山神社の大堂、山門などの修復に用いられた。
採掘の跡は今も洞窟となって残っており、保存状況もよい。
当初は特産品として、付近を囲い、厳重に管理していたが、幕末には貴重度が無くなったのかなかば忘れられていく。
なお、この赤色は高齢の方にはベニガラ(紅柄)色よりベンガラ(弁柄)色の名の方が通りが良いかも知れない。