写真;坊ノ塚一里塚。二基現存。
現在状況;二基現存
青森県指定史跡
昭和37年6月29日指定
上北郡野辺地町坊ノ塚52-1
所有者;個人
案内板;あり
北緯 40.51.05
東経 141.08.23
AL 104m
写真;二基の塚の間には奥州街道跡の標識が・・・。
野辺地側からは案内標識が多く意外と見つけやすい。ただし、下北道やバイパスが新しく出来、古い地図を元にすると迷う恐れがある。
野辺地バイパスの途中に割と大きな案内標識がある。南下しようと曲がるといきなり未舗装の急坂だ。国道279号線の上を横切り、荒れた林道を進むと坊ノ塚一里塚が現れる。途中心細くなる頃に標識があらわれるので何とかたどり着くことは出来るだろう(野辺地側のみだが)。
ただ、草も生い茂り車の下回りは常にこすっている状態。新車などでは行かないほうが無難。とはいえ、五戸の高山一里塚よりははるかにアクセスしやすい。
さて、その塚だが、写真の通り説明板付きで見つけやすい。現在の林道の北東側に二基現存し、その間は街道跡の溝がある。溝に立つと塚は3m程上の地盤にあり見上げる高さだ。
現在の生活道路から取り残され、結果的に保存されている点で、二戸市の浪打峠一里塚と状況が似ている。
いずれにしても野辺地市街地とは100m近くの高低差があり、歩きだとはっきり言って難所である。近道を通りたくなるのも良く分かる。
なお、野辺地からの坂は「鳴子館坂」と呼ばれ、ここまで旅人を出迎えたり、見送ったりしていたそうだ。