【写真:[W]栗原市役所。国道4号西側にある】
■高清水宿から築館宿まで
高清水を北に進むと一度国道4号線に出る。500mほどで東へ分かれ山道に入る。ここから築館までは旧奥州道中の雰囲気をよく残している区間。車道ではない道も多いが、案内表示が充実していて高清水町の史跡となっている。途中築館町文化財の「旧奥州街道力石」が柱標と共に所在している。この道は「旧奥州街道本道」と呼ばれており、迂回路も近くにある。
街道は国道4号線と別の道となっているが築館IC付近で4号と交差し(旧奥州街道の柱標があるという)西側を進む。双林寺のある薬師山の麓を北上し築館宿に入る。
【写真:築館市街地 】
築館町役場は平成の大合併を経て、栗原市役所に衣替えをしている。その先栗原小学校手前の道を左に入り坂道を登ると双林寺に至る。境内には瑠璃光殿といわれる薬師堂があり、1789~1801年の寛政年間の建築と言われている。
双林寺の姥杉(天然記念物)は樹齢1200年を越えるとされていて、太いしめ縄が巻かれている。敷地からは築館町を望むことが出来る。寺の前から薬師町に入る道が旧道で、築館宿の中心であった。
郵便局が築舘宿本陣跡というが、郵便局は移転しているそうで双林寺から街道を北に向かって最初の信号の先の左手の現在駐車場になっている場所だそうだ。もちろん建物は残っていない。