Googleのヘルプコミュニティは、Googleが提供している各種ヘルプを補完するユーザーによるコミュニティとして提供されています。
残念ながらここに投稿される9割は既存のどこかにある質問です。
つまり、投稿する必要も無く、自分で調べることができれば解決出来る問題です。
問題が解決しないのは、あなたの質問自体が他人に理解されない、投稿方法に問題があるためです。
問題が理解されない場合、誰がどうやっても解決は困難です。
暇なAIが親切に何もわからない人向けに答えるモードで、問題を位置から紐解くようなことをしない限り解決しません。
Googleサービスのヘルプは2010年頃にはかなり充実して、必要十分な内容が提供されていました。
これを補完するサービスとしてヘルプコミュニティは提供されており、コミュニティに投稿する前の段階で、自分の質問を適切に入力すれば関連のヘルプ、過去のコミュニティ上へのやりとりが表示され、それを見れば解決出来ることがほとんどです。
「○○がわからない」というような漠然とした質問があったとします。
何がわからないのかは、本人にしっかり説明してもらわないと、どこまで・何を聞きたいのかがわかりません。
数学がわからない例
例えば、大学数学でラプラス変換がわからない人がいたとします。この場合、大学レベルの常微分方程式・線形代数・積分・微分あたりでつまずいているのか、高校レベルの数列と極限・複素数・三角関数・指数関数・二次関数あたりに抜けがあるのか、あるいは因数分解・一次関数・一次方程式・正負の数あたりすら実はおぼつかないのか、じっくり話を聞かなければわかりません。
もっと簡単な例で言えば、負の数のかけ算や分数の割り算がわからないというケースもあります。この手の「わかっていない」には、大きく分けて2通りあります。
1つは、負の数のかけ算は答えが正になる、分数の割り算は分母と分子をひっくり返す、といったルールだけを覚え、それですべてを「わかった」「理解した」と思い込んでしまう人です。
もう1つは、同じようにルールは覚えたものの「感覚的にはよくわからない」という自覚を持ちながら、とりあえずその場のテストなどを乗り切る人です。
このうち、後者の「わからない」という感覚を持ち続けている人の方が、後々の深い理解につながりやすいです。
実は初期段階で教わる簡単に見えるルールも数学的には奥深い内容です。わからないという事実を自分の中に留めておけば、後で数学の知識が増えたときにもう一度学び直す機会が生まれ、そこで理解が深まるからです。
一方、ルールを覚えただけで「すべて理解した」と思い込んでしまう人は、わからなさに気づく機会そのものを失っているため、その先の成長にはつながりにくいでしょう。
対応は人によって変える必要がある
つまり、疑問の種を持ち続けて本質的な理解へ進める人なのか、ルールを覚えただけで「わかった」と満足してしまう人なのかによって、指導側の対応は変わってきます。
もちろん、初学者が自分のつまずきを正確に言語化するのは簡単ではありません。だからこそ、学ぶ側が「どこまでわかり、どこから違和感があるのか」を少しでも言語化しようとし、指導側がその背景にある理解度を慎重に見抜く姿勢が重要になります。
本質的な理解を促す場であれば、「ルール暗記だけでは不十分だ」と伝えることもできるでしょう。
しかし現実には、試験に合格することだけの「その場限りの対処法」を求めているケースも少なくありません。「今はルールを覚えて計算できれば十分」とするのか、それとも「一段深い理解へ踏み込ませるべき」なのかは、状況や目的によって判断が分かれます。
いずれにせよ、指導を受ける側が自分の理解度や疑問をできる限り言葉にして伝える姿勢を持つことこそが、的確で効果的な指導を引き出す一番の近道です。
まとめると、前提知識や状況を共有していない相手に対し、何がわからないのかをいかに言語化して伝えるかが重要です。
2023年から本格的に使われ始めたAI関連サービスでは、AIが自分が求める正しい内容を返答出来るようなプロンプトエンジニアリングが重要とされています。
自分がAIに何を求めているかを文章として言語化して入力出来る人ほど、AIを活用出来ます。