Googleアカウントと電話番号

GoogleやYouTubeは様々な理由でユーザーの電話番号を利用しています。Googleで使用する電話番号は非常に重要です。

アカウントの本人確認の認証用に使う場合、再設定用の確認用など様々な場所で使います。この番号は非常に重要なため、アカウント管理では常に利用出来る電話番号を設定しているのかなどを確認する必要があります。

登録の確認に使うSMS自体(ショートメールではありません)についてはGoogleからSMSが届いた場合 を確認してください。

一方で、電話自体は様々な悪用もされています。そのため、スマートフォンによる認証、パスキーなど新しい方法も活用し、電話番号に依存しないようにもなっています。

Googleの電話番号を知りたい方へ

2020年頃からGoogleはユーザーが直接電話をかけて相談を受け付ける電話番号は公開していません
従来公開していた電話番号はそのまま使えますが、それがいつGoogleではないサービスにつながってしまうか、偽の情報によってGoogleではない所につながってしまうかわかりません。

詐欺の被害にあわないように絶対に自分からGoogleらしきところへ電話をかけないでください

Google Playサポートへの問い合わせはここをクリックして確認してください。 

登録できる電話番号の種類

電話番号の登録では、テキストメッセージが受信できるSMSが使える携帯電話系の番号が推奨されますが、音声で認証番号を連絡する方法が出来る事もあります。

SMSの場合は、いつどこからSMSが送信されるかその時にならないとわからないので、どこからのSMSも受信できるようにする必要があります。
音声の場合、Googleのシステムはよく音声による認証番号の送信に対応できなくなることがあるので、音声による認証は推奨されません。現状で音声しか使えない固定電話を登録している場合は、携帯電話に変更する事が推奨されます。

固定電話の音声による認証で登録していた場合

Googleのシステムなどの状況によっては、音声による認証が出来る事があります。

この機能を使って固定電話を認証に使っていた場合、何らかの理由で音声による認証が出来ない場合もあります。その場合、ログイン等が出来なくなるリスクがあるので、認証出来る内にSMSなどに変更する事が推奨されます。

固定電話の音声による認証しか出来なくなっている場合、定期的にアカウントの復元を繰り返してみてください。そのうち認証出来るようになるかも知れません。

アカウント作成時に使う電話番号

アカウント作成時には、特定の条件で電話番号の入力が必要にならない事がありますが、ほとんどの場合は電話番号による認証が必要になります。
この時に利用出来る電話番号はGoogleが記録しており、一定数以上アカウントを作成すると、その番号ではアカウントの新規作成に使えなくなります。

この制限を外す方法はありません。

どうしても複数のGoogleアカウントを作成する必要がある場合、電話番号を用意して作成してください。企業などの組織で大量のアカウントが必要な場合は、MDMなどの仕組みを利用してください。

2023年頃からの制限

2023年後半頃から、アカウント作成後に電話番号での認証が必要になるケースがあるようです。
これは、複数のアカウントを作成したような場合に、アカウント作成後に電話番号認証になるような手順で、登録時に設定した電話番号、他の電話番号でも認証出来なくなるようです。

アカウントを複数作成した場合のシステム側の制限のようです。該当のアカウントには今後もログインできなくなる可能性があります。

SMSを利用出来る環境を常に用意する

Googleアカウントを利用する場合は、登録した電話番号で利用するSMSを利用出来る環境を常に用意してください。固定電話の場合は音声通話がつながることが前提ですが、アカウント関連システムでの音声通話による認証は、様々なトラブルがあるため推奨されません。

SMSを利用出来る環境を常に用意しないと、何かあった場合のアカウントへのアクセスが出来なくなる場合があります。

特に、普段と異なる環境からアクセスする際に、システムが本人確認する場合があり、ここで登録した電話番号による認証が必要になる場合があります。
よくある質問に、海外でSMSが使えないという問題があります。この場合、以下の他の認証手段を設定していない場合は、使える国に戻ってくるしかありません。

SMS自体も音声と同様に様々なトラブルが発生する可能性があるため、SMSに依存しない認証手段を用意する必要があります。

例えばスマートフォンを使った本人確認のGoogleからのメッセージを使ったログインなど、複数の認証手段を事前に準備し、何かあったときにログインできるようにします。

https://support.google.com/accounts/answer/7026266

アカウント認証に使う電話番号

アカウント作成時などに使用した電話番号は、通常は再設定用の電話番号として設定されます。

再設定用の電話番号が登録されていない場合は、すぐに電話場号を登録しましょう。アカウントに何か問題があった場合などに電話番号で本人確認することで、アカウントの状態をセキュアに保ちます。

もしも、この番号が使えなくなると、認証出来なくなることがあり、認証出来ないとログインできなくなることもあります。

再設定用電話番号の変更

再設定用電話番号は、ログインして変更操作をしないと変更出来ません。

電話番号が使えなくなってから変更しようとしてもできません。

電話番号を変更する場合は、Googleアカウントの電話番号を変更してから電話番号自体を変更してください。基本的に携帯電話の電話番号を変更する事はないと思いますが、変更する場合は、Googleアカウントにログインできなくなってしまう可能性があるため、十分注意して行ってください。

再設定用電話番号の変更後

再設定用の電話番号を変更した場合、認証に使用出来るようになるのは1週間後程度からです。変更画面にも説明されています。再設定用のメールアドレスも同じです。

これはセキュリティ上の理由からで、アカウントをハイジャック(乗っ取られて)、電話番号を変更されたとしても、元々の電話番号で認証出来るようにするためです。

https://support.google.com/accounts/answer/183723

電話番号が変更出来ない場合

Googleアカウントにはログインできるが、電話番号を変更した後に、登録している電話番号を変更したい場合、まずは元々の電話番号で認証する必要があります。
すでに番号を変更した場合、認証出来ないのでそのまま変更はできません。
ただし、すでにログインしている環境から、定期的に電話番号の変更を試みた場合、数週間程度で元々の電話番号認証が不要になる事があります。

定期的に電話番号の変更を試みてください。
(数日に一度電話番号の変更をやってみることを数週間繰り返すという意味です)

ログインできない状態の場合は、電話番号の変更はできません。電話番号以外で認証して下さい。

YouTubeでの電話番号認証

YouTubeではチャンネルの機能利用のための本人確認に電話番号認証をする事があります。この認証はGoogleアカウントの認証とは別で1つの電話番号で2つのチャンネルでしかできないとなっています。

この制限を強制的に解除することはできません。

電話番号認証で使える機能

Googleアカウントに登録した電話番号は、アカウントの再設定などのセキュリティ用途で使用していましたが、ビデオ通話などの通知関連で、SMSではなくGoogleサービスで通知を有効にしたり、広告などのサービス品質向上などが出来るようになっています。

アカウントの電話番号の変更と電話番号の用途
https://support.google.com/accounts/answer/3463280

電話のハッキングはハッキングの基本

長距離電話の無料化などはハッキングの元祖であり、電話による様々なハッキングは、ハッキングの基本です。

攻撃者は電話を使い、様々な攻撃を仕掛けてきます。

発信者の電話番号を偽装する、検索結果に電話番号を表示するなど様々な手法で、電話を使ったソーシャルハッキングは行われています。十分注意してください。

次のキーワードを知らない方は調べるなどして基本知識を学習しましょう。
キャプテン・クランチ、ジョン・T・ドレーパー、ケビン・ミニトック、ブルーボックス