YouTubeで著作権侵害を訴える流れ
YouTubeで著作権侵害の動画を見つけたときの、著作権者が出来る事。動画の投稿者が間違いの著作権侵害通知を受け取った場合の対応方法。
YouTubeでの著作権侵害の処理が実際にどのようになっているのかの流れなどを紹介します。
https://support.google.com/youtube/topic/2676339
にも説明はありますが、わかりにくいので権利侵害があるとどうなるのかをなるべく単純化します。
YouTubeでの著作権侵害
YouTubeでの著作権侵害は大きく分けてContent IDの一致、著作権侵害があります。
Content IDの一致は、レコード会社、映画会社などの大量の著作物を管理している会社などがYouTubeに自分が管理する著作物のデータを事前にアップロードし、YouTubeに違法にアップロードされている著作物を自動的に探すシステムです。
著作権侵害は、Content IDで見つけた場合、手動で見つけた場合含めて、YouTubeに不正に動画をアップロードされていた場合に、権利侵害として処理する物です。
どちらも、様々な対応がありますが、黙認する、動画のアップロード自体は許すが収益は受け取る、動画の視聴関連データをマーケティングに使うために取得する、該当動画を削除するなどが選べます。
動画投稿者はこのような権利侵害関係の申し立てをうけた場合、正しい申し立てなら受け入れるのが基本ですが、正しくない申し立てなら異議申し立てが可能です。
YouTubeは著作権の詳細は把握していない
YouTubeは個別の著作物の権利状況は把握していません。
例えば誰かがYouTubeに弾き語りの有名楽曲のカバーを投稿するとします。その楽曲の権利者がContent IDの一致として申し立てるとします。
YouTubeが行うのは、権利者という人によるContent IDシステムによる申し立てを処理するだけです。申し立ての際の内容が事務的に間違っていなければそのまま処理されます。
著作権侵害の申し立ての場合は、より詳細を毎回記入する必要がありますが、その内容が事務的に間違っていなければそのまま対応されます。
申し立ての内容がおおむね正しいならYouTubeによってそのまま処理される
名前などを書いてその内容が実在の人物そうで、特にいたずらなどの問題なく、○○の動画は著作権侵害だと申し立てた場合、基本的には性善説によってYouTubeは著作権侵害として処理します。
YouTubeは申したれられた内容と、実際の著作権の状況などをこの時点では判断せずに、報告内容が正しいと判断して処理されます。
この方式をDigital Millennium Copyright Act(デジタルミレニアム著作権法)におけるNotice and take down(ノーティスアンドテイクダウン)と言います。
申したれらてた内容を動画投稿者に連絡する
YouTubeは権利侵害が○○によって申し立てられて、動画を削除したというような内容を、動画投稿者に連絡します。
動画投稿者はその内容をみて対応を考えることになります。
間違った内容なら異議申し立てをする
申し立ての内容が間違っている場合は、異議申し立てをします。
ここで名前、その間違いの理由などを入力しますが、申し立て自体も内容が事務的に間違っていなければそのまま、権利侵害の申し立て者に連絡されます。
権利侵害の申し立て者がその内容をみて、自分の申し立てが間違っていた場合は、著作権侵害は解除されます。
異議申し立ての内容が間違っている場合は、YouTubeに権利侵害を申し立てた物は再度、権利侵害を申し立てることが出来ます。
この申し立て内容は権利者にそのまま転送されます。
再度権利侵害を申し立てる
著作権侵害の異議申し立てされた場合、YouTubeに権利侵害を訴えている権利者は裁判で訴えたという内容をYouTubeに提出することで、コンテンツのYouTubeでの復活を防げます。
https://support.google.com/youtube/answer/2807684
Content IDの場合は手順が異なります。
裁判になった場合
権利者から訴えられて、裁判になった場合は、その結果が出るまでYouTubeは基本的に何もしません。
最終的に裁判で出た結論を、YouTubeに伝えます。