無効なトラフィックで収益が削減

YouTubeの収益は月ごとに集計され、翌月中旬にAdSenseに反映されます。

従来もこれからも、収益額が変動することはありますが、2020年11月に

「お客様のチャンネルで無効なトラフィックが大量に検出されたため、そこから発生した収益が広告主に返金されました。月次収益の確定額には今回の収益調整が反映されます。」

というような状況になっているチャンネルがあるようで、収益が一気に減る状況が発生しています。

無効なトラフィックとは何か

ここで書かれている無効なトラフィックとは、単純に自分で広告をクリックしたとか、友達に頼んでクリックしてもらったということではありません。

YouTubeのTwitter公式サポートアカウント@TeamYouTube

YouTubeは現在不正なトラフィックを検知するための新しい方法を準備しており、その一環として、9月末と10月末における検閲を強化致しました。」

と11月6日に投稿しています。

その後、YouTubeのTwitter公式サポートアカウント@TeamYouTube

月末に無効なトラフィックの検出を行ったためです。こちらはは不具合ではなく、フィルタリングが正常に行われていることを確認いたしました。
アナリティクス内で無効なトラフィックの検出及び表示をより正確に行えるよう取り組みを進めていますが、11月末にも同じ現象が起こる可能性がございます。」

と11月9日に投稿しています。

上記のTweetは、この件に関する、YouTubeヘルプコミュニティにGoogleの社員が投稿が元になっています。

上記投稿の無効な広告トラフィックの背景(Background on invalid ad traffic)の部分をGoogle翻訳で日本語にしたのが次の文章です。

無効な広告トラフィックの背景

無効な広告トラフィックには、意図的に不正なトラフィック(自動クリックツールからのトラフィックなど)や、その他の意図しない悪用(広告を視聴/クリックするように指示したり、サードパーティと協力して人為的/不正に視聴回数を増やしたりする)が含まれます。

YouTubeクリエイターの場合、チャンネルで無効な広告トラフィックが検出されたからといって、必ずしも意図的に引き起こしたとは限りません。誰かがあなたの動画の広告を真に操作していない場合、無効なアクティビティが発生する可能性があります。そのため、これらの視聴とクリックに対して広告主に払い戻しを行います。

YouTubeとAdSenseは、無効な広告トラフィックの新しい傾向や新たな傾向を積極的に特定し、継続的に除外する新しい方法を導入しています。無効なアクティビティが検出された場合は、対応する広告費用(YouTubeのシェアを含む)も広告主に返金します。最近、これらの継続的な取り組みの一環として検出システムを改善しました。そのため、一部のチャネルでは、9月から推定収益がこれらの減少を示しました。

YouTubeにとって、広告主がYouTubeで安全に広告を掲載できるように、あらゆる種類の無効な広告アクティビティを除外することは非常に重要です。これにより、収益を上げるすべてのクリエイターが長期的に収益を最大化できます。

つまり「無効なトラフィック」とはどういうことか

社員等の投稿ではよくわかりませんが、前述したように、単純に広告を自分でクリックしたとか、機械的にクリックしているような事ではありません。

一部でそれが原因の場合もありますが、ほとんどの場合は、収益対象の再生回数が、動画自体、トラフィック等の状況など様々な条件からYouTubeが無効と判断したということです。

具体的に何がそれに当たるかが公開されることはないと予想されます。

この問題が全く起きていないチャンネルの方が多く、特定のジャンルのチャンネルでこの状況が発生していることから考えると、そのジャンルでの視聴状況に不審な点がみられるということです。特定のユーザーが特殊なことをやっている事が予想されます。
そのような動画では収益の適正化が行われており、今後そのジャンルでの収益は従来同様に得られなくなると考えてください。

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