PixelシリーズでUSB Type-Cから画面出力が出来ない理由
GoogleのAndroidスマートフォンPixelシリーズには、外部入出力ポートとしてUSB Type-Cポートがあります。
一般的なAndroidスマートフォンはこのType-Cポートを使った充電やデータの読み書きの他に、DispalyPortやHDMIなどのモニターに接続して画面出力ができます。
しかし、PixelシリーズではこのType-C経由での外部ディスプレイ出力には対応していません。
過去に対応していたモデルはなく、2023年現在Pixel 8シリーズでも対応していません。
USB Type-Cの映像出力はDisplayPort Alternate Mode機能
一般的なPC、スマートフォンでUSB Type-Cから映像出力できるのはDisplayPort Alternate Modeという機能を使っているからです。DP Alt Modeなどの若干異なる表記の場合もあります。
USB Type-C端子の全てがこの機能に対応しているわけではなく、何らかの理由であえて対応していない機種もあります。
GoogleのPixelシリーズはDisplayPort Alternate Mode機能に非対応
なぜかGoogleのPixelシリーズはDisplayPort Alternate Modeに非対応です。
2021年に発売されたPixel 6シリーズでも、2023年のPixel 8シリーズでも非対応です。この理由は公開されていません。
DisplayPort Alternate Mode機能が無効になっている
なぜ出来ないのかは不明ですが、例えば、GoogleはAndroidのソースコードレベルでこの機能がDisable(無効)にしています。
例えばこのソースコードを見ると
となっていて、この機能が無効になっていることがわかります。
Pixelのハードウェア自体はこの機能に対応しますが、GoogleがAndroidで無効にしている理由はわかりません。
Chromecastなどを使って欲しいからなのか、他に理由があるのかも公開されないのでわかりません。
わかっていることは、一般的には可能になっていることであっても、Googleが何らかの方針があるらしく、PixelシリーズはUSB Type-C端子経由でのディスプレイ出力には非対応ということです。
DisplayPort Alternate Mode以外の機能
DisplayLinkという会社が提供している映像出力機能には対応していると、Googleの公式ヘルプには書かれています。