Pixelの充電

Pixelシリーズは初期の1, 2を除くとUSB Power Delivery(USB PD)規格に対応しています。1, 2もUSB端子で充電できますがUSB PD規格ではありません。
簡単に言えばUSB Type-C端子を使って充電が出来るということですが、単純にこの端子なら何でも充電できるわけではないです。

ワイヤレス充電のQiにも一部機種で対応しています。

USB Power Delivery規格とは

USB Power Delivery規格とはUSB機器での給電が一般的になってきたため、各機器での給電・充電の互換性を保つために作られた規格です。

この規格はUSB PD 1.0、USB PD 2.0、USB PD 3.0、USB PD 3.1など、常にアップデートされ、小型機器だけでなくパソコンの給電が出来るくらい利用出来るようになっています。

もともとUSBでの給電仕様もありますが、マウスのような、あまり電力を使わない機器をパソコンなどから接続して使用するために作られていた規格でした。
この給電をバッテリーの充電などに活用し始める例が登場し、各社が独自により大容量での給電に対応したことで、充電規格が混乱していました。

また、粗悪な機器なども登場し、最悪の場合は発火などの危険もあり、業界団体でしっかりした仕様の作成が必要になったという状況もあります。

様々な状況の変化から生まれたのがUSB Power Delivery規格(USB PD)です。

USB PDでの給電

USB PDは各機器とネゴシエーション後に、給電する電圧等が決まります。

5V 3A、9V 3A、15V 3A、20V 3A、20V 5A、28V 5A、36V 5A、48V 5A

が主なパターンで、スマートフォンは5V 3Aで15W対応の事が多く、最新の機器では9V 3Aで27Wに対応し、より急速な充電に対応することも出来ます。

USB PD以外での給電

USB 2.0までは5V 500mAの2.5W、USB 3.0では5V 900mAで4.5Wに対応していました。

USB Battery Chargingという規格もあり、5V 1.5Aで7.5Wに対応します。この規格自体はUSB Battery Charging 1.2が最新版で、古い版でも給電電力自体は同じです。

USB Type-Cケーブル自体は規格上5V 1.5A、5V 3Aに対応しています。

ベンダー規格

QUALCOMMのQuick Charge、AnkerのPowerIQなどはベンダー独自規格で、USB規格を各社が独自に拡張した物で、互換性はその製品を使用した場合に限られます。