YouTubeチャンネルの権限とブランドアカウント

YouTubeチャンネルを複数人で管理するには、自分でログインした状態のアカウントで作業してもらう。ブランドアカウントを利用して権限を設定する、チャンネル権限を設定するなどの方法があります。

従来はブランドアカウントを使用するのが基本でしたが、2021年頃からチャンネルに権限を設定出来るようになっており、複数人での管理方法も変わりつつあります。

やってはいけないYouTubeチャンネルの管理方法

チャンネルのパスワードなどのアクセス権限自体を丸ごとわたしてしまうことは絶対にしてはいけません。

アクセス権限をわたすという事は最悪の場合、チャンネルをすべて管理できるという事で、アクセス権限をわたした人が勝手に動画やチャンネルの削除も可能です。

通常のチャンネル管理方法

YouTubeのチャンネル管理は、Googleのサービス自体の変移の影響があり、時代によって変わります。

ブランドアカウント

Google+のサービスが2011年に始まり、2019年にサービス終了しました。Googleマップなどを活用して自分のビジネスを活用するGoogleマイビジネスが2014年に始まり、2021年にGoogleビジネスプロフィールへと変わりました。

これらのサービスで使われていたのがGoogleアカウントに加えて別のビジネス名などのブランドを管理できるブランドアカウントの機能です。
ブランドアカウントを使えば、複数のGoogleアカウントを作る事無く、自分のビジネス用のブランドを作れるようになっています。

YouTubeチャンネルを新規作成するには、既存のYouTubeチャンネルの管理画面から、チャンネルを追加する方法、Googleアカウント自体を新規作成してYouTubeチャンネルを作成する方法があります。前者の既存のYouTubeチャンネルの管理画面から追加する方法がブランドアカウントでYouTubeチャンネルを作成する方法です。

既存のチャンネルをブランドアカウントへ移行することも可能です。

このブランドアカウントでは、ブランドアカウントとしてチャンネルの管理権限を設定可能で、YouTube Studioでの管理権限の設定も可能です。どちらかを選ぶ必要があります。

チャンネルへのアクセス権限の設定

ブランドアカウントに加えて出来るようになっているのが、チャンネル自体のアクセス権の設定です。

YouTube Studioの設定画面から、チャンネルのアクセス権が設定出来るようになっていて、YouTubeチャンネルをブランドアカウントにしなくても、そのチャンネルの管理を他人に設定出来るような管理権限の設定が可能になっています。

ブランドアカウントでも、このYouTube Studioでの管理権限の設定が可能です。

ブランドアカウントとチャンネルへのアクセス権限の違い

それぞれの機能は異なり、ブランドアカウントなっていないと出来ない機能、ブランドアカウントになっていると出来ない機能があります。

どうしてもブランドアカウントでしか出来ない機能を使いたい場合は、チャンネルをブランドアカウントに移行する必要があります。

ブランドアカウントでも、YouTube Studioでアクセス権限を設定している場合は、ブランドアカウントでの管理権限設定が出来ないです。どちらかに設定する必要があります。

ブランドアカウント移行に関するトラブル

前述したように、ブランドアカウントは古いGoogleサービスの機能を基本とした機能です。

新規でYouTubeチャンネルを作る場合にはブランドアカウントのYouTubeチャンネルとして作成することが推奨されます。
ブランドアカウントになっていないYouTubeチャンネルをブランドアカウントへ移行することも出来ますが、ブランドアカウントへの移行は様々なトラブルがあります。

最大のトラブルは、ブランドアカウント移行後にチャンネルが消えてしまうという問題です。

移行に時間がかかっているだけで数日で移行出来る場合もありますが、消えてしまった場合はそれ以上何も出来ないです。消える割合はよくわかりませんが発生状況を見る限り、一桁%以下のようです。

この問題はかなり長い間認識されている問題です。多少はやっているのかも知れませんが、ブランドアカウントに関する不具合をYouTubeは根本的に修正するつもりはないようです。

ブランドアカウントへの移行は非推奨

ブランドアカウントの移行に関するトラブル含めて、ブランドアカウントでの問題は今後積極的には修正されないですが、チャンネルへのアクセス権限の開発は進んでいます。

つまり、ブランドアカウントの機能は将来無くなり、チャンネルへのアクセス権限に移行する物と思われます。

そのため、チャンネルが消えるというリスクがある、ブランドアカウントへの移行は非推奨です。