YouTubeの各種審査のブレについて

YouTubeは非公開の動画でも、全ての動画に対して常に何らかの審査をしています。

審査を行うのはYouTubeパートナープログラムの申込時だけでなく、その後も定期的に何らかの審査が続いています。パートナープログラムの承認はそれらの審査の結果、パートナープログラムにふさわしいかを最終的に判断している物と考えてください。

ある時は問題なかったのに、しばらくすると問題になり、収益化が無効になったり、ペナルティを受けるような審査のブレが生じる場合があります。

YouTubeは具体的にどのように審査しているか公開していません。情報は公開されていませんが、過去の挙動等から審査の内容の予想は出来ます。

審査等にブレが生じるのはおそらくこのあたりの可能性が高いです。

機械学習の問題

YouTubeでは1秒間に何十時間分もの動画がアップロードされており、全ての動画を人間が審査することはありません。そのため機械学習も活用されていますが、機械学習は完璧ではなく間違った結果を出すことがあります。

それらを人の審査員によって補っていますが、内容によっては機械学習がより正しい結果を出せるようになるまで時間がかかることがあります。

複数の審査員による審査結果のブレ

動画の審査は、人によって変わることがありますが、スポーツなどの採点競技のように、審査員によって判断が微妙に変わる場合があります。

例えば、同じ内容の物なら、10ポイント前後の差しか出ないように審査員は訓練を受けているとします。

審査に通るポイントが60以上だとして、複数の審査員がそれぞれ60前後のポイントを付けた場合、ある時は通っても、ある時は通らなくなることがあります。

審査に通った場合

ギリギリ60ポイントを超えている

審査に通らなかった場合

ギリギリ60ポイントを下回っている

このようなボーダーライン上にある場合は、その時の状況によって最終的な結果に直接影響します。

(これはYouTubeの審査のイメージで、このように審査されているわけではありません)

新しい基準の設定

今まではA、Bの基準に対して審査をしていたが、新しくCという基準が設定されたとします。

A、Bでは問題なかったが、新しく追加されたCでは問題になる場合があります。

多くの似たようなチャンネルが同時期に同じような状況になる場合、新しく追加された基準が適用され始めたことが影響している可能性が高いです。

表現の自由と規制のバランス

YouTubeでは著作権や明確に法律に違反している場合を除いて、表現の自由を重視しています。

各国の法律、規制はもちろん、宗教、文化など様々な観点からポリシー等を設定し、そこに違反しているかどうかが判断されます。一時の感情で動画を削除するようなことはしていませんし、1人の審査員の思い込みで審査されることもありません。

設定しているポリシーは常に改良されており、現時点ではポリシー上は問題ないが、ポリシー自体に問題があるならポリシーが更新された後に対応されるような場合もあり得ます。