エキスパートプログラムでどう活動すべきか

Googleエキスパートプログラムのヘルプコミュニティに限りませんが、このようなコミュニティではどのように振る舞うべきかを考える内容をまとめています。

何を答えるべきか

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」という言葉があるそうです。この言葉の通りだと、1から100まで全てを答えるよりも、そのヒントとなる回答をして、質問者に考えさせた方が良い事になります。

本当にその通りなのでしょうか。

どこまで答えるべきか

(英語で書いてあるので)読めません

英語が読めないのか、英語を日本語に翻訳しても意味がわからないのか。このような質問の場合はほとんどは前者です。翻訳機能すら知らない人にどう対応するのがベストでしょうか。

○○ということは○○ということですか

「○○です」という回答に対して「ということは○○ということですか」と答えたことを禅問答のようにくり返し聞いてくる人がいます。

既に答えたのにまた同じ事を聞く真意はどこにあるのでしょうか。そのような繰り返す質問にはどう対応すべきでしょうか。

既にある回答とほとんど同じ回答をする

既に必要十分な解答があるのに、さらに自分の回答をしたがる人がいます。

何のためにその回答をしているのか不明、回答数を増やしたいだけなのか、自己満足なのかわかりませんが、既にある回答と同じような回答は何のためにするのでしょうか。

他の参加者に敬意を払わず、自己主張ばかりが強い回答者はどう思われるでしょうか。

全て完璧な回答を目指そうとすること

まだ回答が無い物、既に解決につながる回答がある物も含めて、ほぼ全ての質問にそこそこ長文で、一見親切そうに見える文章のしっかりした回答をしようとする方がいます。

コミュニティは多くのユーザーが参加することで成立します。他の回答者を意識することなく、全てに完璧な対応をした場合、そのコミュニティはその後どうなっていくでしょうか。

調べずにいつもと同じ回答をすること

質問「○○をするにはどうやれば良いですか」(実際に存在する同一ユーザーによる定期的な質問)

回答「○○は機能が無いので出来ません」(いつものように答える)

Googleの機能はその時の状態が続くわけではありません。今まで無かった機能がいつの間にか増えている。今まで出来た機能が使えなくなっている。単なる不具合でそのときだけ使えなくなることがあります。

FAQレベルの質問であっても、定期的にその機能がどうなっているのかを確認する必要があります。

思い込みをやめる

日本語のコミュニティを使っているから、日本国籍で日本在住の東洋人が使っていると思いこむ。

英語のコミュニティをアメリカのコミュニティと思い込む。

書いている内容が曖昧、もしくは読解方によっては別の内容も考えられるが、それを確認せずに想像で問題を答える。

自分の読解力はそれで問題ないか確認する

母国語の読解力が、学習した多言語の読解力を超えることはありません。

例えば日本語の読解力が100点満点中60点だった場合、英語の読解力は60点を超える事は無いでしょう。

多くの日本人は日本語の読解力はほぼ100点だと思い込んでいますが、実際の所、日本人の日本語の読解力はかなり低いという分析結果が各所で出ています。自分の読解力がどのくらいなのかは定期的に確認しましょう。

ステータスを維持するために一時的に大量に回答する

ステータスの維持等は単純に回答数だけでは決まらないので、維持するための回答数というのは意味が無いです。

知らない事も回答してしまう

自分が検証していないデバイス、OS、サービスでの問題に関して、検証していないことを前提とした回答ではなく、あたかもその問題をしっかりと認識したような回答をしてしまう場合があります。

結果的に間違った回答になってしまわないようにする必要があります。

検索して出てきた内容をそのまま回答する問題

検索すると質問の解決策が見つかる場合があります。

検索した結果としてそのURL等含めて回答する場合には問題ありませんが、自分が調べた結果のように回答すると、その内容が間違っていた場合や、更なる疑問が出た場合に問題になる可能性があります。

わからない内容をGenerative AIに質問し、そのまま返答に使う

一般的なGenerative AI(生成AI: GA)は、すでに存在するナリッジを学習(Learning)し、推論(Inference)して答えを生成します。

この学習する内容は最新であることは少なく、直近の内容、細かなニュアンス含めた状況を、完全にGAが対応できるわけではありません。また、一般的なGAの答えは、それを見れば人の答えではない事は明らかなことも多いです。

自分で作ったフリをしたAIによる解答は問題になる場合がほとんどです。

内容が投稿者の投稿内容から外れている投稿などを大量に投稿したりした場合、スパム投稿と認識される場合があります。
生成AIで情報収集をするのは問題ありませんが、生成AIが作成した内容をそのまま投稿するような事はやらない方が良いでしょう。

問題をややこしくしてしまう、より正しい回答

既に一連のやりとりで問題はほぼ解決しているのに、より正しい回答をしてしまう事があります。

正しい回答であったとしても、質問者が理解出来ないところまでを解説した物、既に解決している内容に別の解決策として自分がより正しい回答をすることで、問題を複雑にし、ややこしい問題になってしまうことがあります。

回答者は質問者の状況を見て、あえて詳細を回答しない場合もあります。

想像で返信して間違う、ややこしくしてしまう

質問に必要な情報が無い場合に、想像だけで全部回答しようとする方がいます。

その結果、間違った回答になっていたり、質問の趣旨と関係なく、不信感を抱く返答、相手に余計な不安を与える回答になってしまう場合があります。

あえて行っている回答を台無しにする回答

ある程度スキルが必要な対応方法があり、その方法を使うと他に問題が発生する、使用環境によっては対応方法が細かく異なり、その対応方法を使った場合に何らかの問題が発生する場合などがあります。

その説明だとわからない人には利用しないようにするためにもあえて簡単な説明にとどめている場合があります。

このあえて行った回答の趣旨を理解せずに、その内容だとわからないからと詳細な操作方法を追記しようとする方がいます。

回答への返答に不満があった場合

一般的な質問に対して、基本的なヘルプの内容を示して回答すると。

そんなヘルプは既に読んでいる。知らなければ回答するな。

というような返答をしてくる人は一定の割合で存在します。

専門用語や特殊な用語で回答すること

Googleエキスパートプログラムで使われている専門用語は、そのプログラムに参加している人にしか通じません。略語はそのコミュニティ内にだけ使われている場合があります。

回答する際は、その後に読むかも知れない誰かが理解出来る用語を使うべきでしょう。

間違えた回答を見つけた場合

回答者の勘違い等で、結果的に間違った回答になっている事があります。

本人が気づいて修正すれば良いですが、誰かが指摘しない限り修正されない事がほとんどです。気づいた場合は、正しい回答をする必要がありますが、どのように回答すべきでしょうか。

自分の回答が間違っていた場合

一旦した回答が後で調べると間違っている事があります。

回答した直後に、誤字等の文章の手直しを修正機能ですることは推奨されるでしょうが、何も書かずに修正する、回答を削除してしまうことは正しい行動でしょうか。

その時は問題なかったが、その後の更新で回答の修正が必要な場合

新機能などの影響で以前の回答が、今では間違った回答になってしまうことがあります。

それに気づいた場合は、補足としてその後変わった機能の回答を追記することは推奨されるかも知れません。数ヶ月前、数年前まで遡って修正する必要があるのでしょうか。

他のユーザーと意見の対立があった場合

正しい回答が存在しない場合があります。

やり方や考え方によって、人それぞれの意見があるような内容の場合、自分の意見とは対立するような内容に対してどうするべきでしょうか。

攻撃的な質問にどう対応すべきか

コミュニティではスパム投稿等は禁止されていますが、そこまでは行かないグレーゾーンな投稿もあります。

その中ではこちらも禁止されている個人攻撃のような投稿内容をグレーゾーンで書いてくるようなケースもあるようです。

そういった投稿に対してどう対応すべきでしょうか。

質問内容をうのみにすること

「Googleサービスの○○はカルチャーになっているから規制するな」というような意見が寄せられることがあります。

Googleサービス自体未成熟で、その中の利用方法がカルチャーになるまで成熟することはまずあり得ないです。サブカルチャーとして拡大しそうだとかならまだわかりますが、このような質問者のズレた認識をそのまま鵜呑みにするのは混乱の元です。