スマートフォンの充電でよくある間違い

GoogleのPixelなどのAndroidやiPhone等のスマートフォンをはじめとして、Chromebook、ノートパソコン、タブレット、iPad、Bluetoothヘッドホン、スマートウォッチ、カメラ、車など様々な機器にバッテリーが組み込まれていますが、この充電に関しては間違った情報も多数含まれています。

充電100%の状態を維持することは良くないのはウソ

100%の状態を維持すると過充電になる、バッテリーを傷めるという主張です。

実際に100%の状態を維持し続ける事はバッテリーにとって良いこととは言えませんが、過充電になる事はありませんし、それで大きくバッテリーが傷むという事はありません。
過充電とは100%を超えて充電をすることで、充電関連の機能が壊れた状態です。通常そのような事はありません。
バッテリーの容量が100%になると充電は止まり、自然放電である一定以下になると100%になるように再度充電します。この一定の値が99.99%なのか99.9%なのか99%なのかは機器によって異なるのでわかりません。例えば、夜画面消灯状態で0.1%自然放電するのに5分かかる機器(スリープ状態でバッテリーが3日程度で無くなる製品)があった場合で、99.99%で再充電した場合、30秒に1回充電をします。
この場合は放電と充電を30秒おきに繰り返すことになるので、ある程度バッテリーに影響はありますが、通常このような短期間での充放電は繰り返さないようになっています。

それではどうしたら良いか。

最適な充電方法

製品側で細かな調整がなされており、数年しか使わない製品なので、充電自体に関しては細かなことは気にする必要がありません。
毎日、夜充電するなら気にせずに100%になるまで充電し、朝起きて出かける際などにケーブルを外して使えば良いです。

家に置きっぱなしでケーブルをつなげて電源を入れっぱなしのような状況の時は、月に一度くらいは充放電して、バッテリーをリフレッシュさせた方が良いです。

ノートパソコンなど一部の製品の中には、このような神経質な方向けに、最大充電容量、充電のしきい値を例えば、充電は80%まで、再充電開始は75%などに設定出来る物もあります。

バッテリーが0%の状態まで使うと問題があるのは多少本当

バッテリーが0%になってから充電するのは良くないという主張と、バッテリーは使い切ってから再充電した方が良いという大きく2つの主張があります。

バッテリーを使い切ってから充電した方が良いという主張は、現在のリチウムイオン系バッテリー以前のニッケルカドミウム、ニッケル水素系バッテリーでのメモリー効果に関する内容です。リチウムイオン系バッテリーではメモリー効果は無いので、使い切ってから充電する必要は無いです。

0%になるまで使うのは良くないという主張は、たまたまバッテリー充電できなく0%になって使えなくなってしまったような状態なら特に問題ないです。0%の状態を維持し続ける、自然放電でバッテリーがほとんど無い状態を何ヶ月も維持し続ける状態はバッテリーにとって良くない状態なだけです。
バッテリーを使わない場合、50%程度の容量で保存しておくのが最も内部の化学部質が安定した状態になると言われています。

実際には何もしなくても放電するので、50%の状態で永遠にバッテリー容量は維持できません。定期的な充電は必要です。

バッテリーをどこまで使ってから充電するのがいいか、保存方法は

良い解決方法

バッテリーの残量は気にせずに充電して問題ないです。

長期間保存する方法

月一くらいでバッテリーの状態を確認、出来れば使用してリフレッシュさせる。

純正の充電機以外は良くないのはウソ

スマートフォンに付属の充電機以外で充電するのは良くないという情報があります。

2000年台くらいの古い機種の場合は、特定の電力でしか充電できないような機器もあるかも知れませんが、2010年台以降の機器ならそのような事はほぼありません。

2020年以降に発売されているほとんどの機器は、USB PowerDelivery(USB PD)という充電規格に対応しており、適切なケーブルも併用することで問題なく充電可能です。

また、スマートフォンは適切な電流電圧以外の入力は拒否するようになっているので、故障しているなどの不適切な機器で充電しようとした際は充電自体に問題が発生します。画面にそのような表示が出た場合は、ケーブル含めた充電機に問題が無いか確認してください。

まとめると、粗悪な充電機、USBケーブルで充電しなければ問題ありません。