子どもが勝手に親のクレジットカードなどで課金をした場合

AndroidのGoogle Playではクレジットカードやデビットカードで映画や有料アプリの購入、アプリの課金等が出来ます。YouTubeでのSuper Chatなどの支払いをするケースもあるようです。

親のスマートフォンに登録されているクレジットカード情報を使い、子どもが勝手に使ってゲームで課金したり、子どもが使っているスマートフォンに親のクレジットカード番号を勝手に入力して課金してしまうような、子どもが勝手にGoogle関係で課金、決済してしまうようなことが毎日全世界で発生しています。

親のスマートフォンを子どもに使わせる場合を含め、スマートフォンに登録しているGoogle Playの支払い、各種ショッピング等は自動で出来るようにせずに、パスワードなどで認証しないと購入できないようにすべきです。

当然、そのパスワードは子どもがわからない物にする必要があります。

Google Playヘルプ 購入時の認証またはパスワードについて
https://support.google.com/googleplay/answer/1626831

このような設定を確実に行っていることを確認した端末を、子どもに渡すようにしてください。

実際に、支払いをする際に未成年者では無いことを確認するメッセージが表示される場合があります。

子どもが自由に使えるスマートフォンの場合、Googleならファミリーリンクを利用して課金の制御が出来ます。

https://families.google.com/intl/ja/familylink/

しかし、子どもが親のクレジットカード番号を勝手に入力して、支払いに使う事は物理的に可能です。子どもには泥棒をしないように教育するのと同様に、親のクレジットカードを勝手に使わないように教育、管理することが必要です。

その上で、クレジットカード番号がわからないようにしっかり管理しましょう。

子どもが親のクレジットカードを勝手に使ってしまった場合

子どもが親のクレジットカード番号を勝手に使い、ゲームなどで数万円、数十万円の課金をした事を、カードの明細を見て初めて気づくというケースが全世界で毎日大量に報告されています。

一般的に未成年者(子ども)による法定代理人(親等)の同意のない契約取り消すことが出来ると日本の民法第5条では決められています。
これを未成年者契約の取消しと言います。日本以外の法律はわかりません。
さらに取り消された行為は無効とされ、初めから無かったことにされます。(民法第121条)

つまり、子どもが勝手に行った契約は取り消し、無効にできることが法律で決まっています。

しかし、子どもが親のクレジットカード番号を勝手に使い、ゲームなどで数万円、数十万円の課金をした場合、クレジットカードの利用規約で規定されている善管注意義務怠っていたということになり、未成年者契約の取消しとは別の問題が出てくることがあります。

この内容の詳細については、法律の専門家に確認してください。
善管注意義務についてはこのページの他の項目でも説明しています。

Googleに未成年者契約の取消しを申し出る

子どもにクレジットカードを勝手に使われ、そこで使われた金額の払い戻しをGoogleに申し出る場合、日本の法律上は「未成年者契約の取消し」ということで連絡出来ます。

Google Playサポートへの問い合わせ方法

Googleが未成年者契約の取消しに応じるか

例えば親のスマートフォンを子どもに使わせていた場合に、子どもが勝手に課金した物だから未成年者契約の取消しをしろとしても、Googleがそのまま応じるかはわかりません。

親が子どもが勝手にしたことにしているのかも知れないと判断され、取り消しの申し出は拒否される場合があります。

子どものスマートフォンで勝手に課金した場合でも、本当に子どもが使っていたのかを証明するのは難しいかも知れません。

Googleやカード会社が未成年者契約の取消しに応じない理由

クレジットカードの規約には善管注意義務があります。
クレジットカードの名義人には、クレジットカードを適切に管理する義務があります。Google Playなどに認証なしで決済していたので子どもが勝手に課金した、子どもがいつでもカード番号を盗み取れる状態にしていた場合には、適切な管理を行っていないという理由で、カード会社等が契約の取消しに応じることはありません。
Googleも未成年者が勝手に使ったと主張しても、認証を設定していなかった場合は、他人が使った物か本人が嘘をついているだけかの判断ができません。
これを覆すためには、未成年者が善悪を判断する責任能力など、多大な労力が必要となるようです。

未成年者が自分の年齢を偽ってゲームに登録するような虚偽の契約をしていた場合も取り消しには応じないようです。
多くのゲームは未成年者が高額な課金を出来ない用にしていますが、この時の年齢設定を偽ってゲームをやっていた場合、ゲーム会社に対して虚偽の契約をしていたことになるので、取り消しには応じられないことになります。

どうしても返金して欲しい方でネットで様々な情報を調べる際は、その前に返金関連の有料情報に注意 を一読してください。

これ以外の払い戻し方法

払い戻し方法はいくつかありますが、通常の払い戻し方法についてはこちらに説明があります。

Google Playの払い戻し

公共の相談センターに相談するとどうなるか

消費者庁が2022年6月29日に、未成年者によるオンラインゲームへの課金トラブルに関する相談マニュアルを公開しています。

https://www.caa.go.jp/notice/entry/029257/