YouTubeの収益関連2023年からのアップデート

YouTubeは2022年9月20日、YouTubeショートへの広告掲載など、YouTubeパートナープログラムが2023年に行う予定の変更について発表しました。この変更は、YouTubeパートナープログラム始まってからの最大の変更とも言われています。

変更の要点

YouTubeショートに広告を掲載し、ショートフィードでの動画再生でも広告収益を得られるようになる。
YouTubeパートナープログラム参加要件にショート動画投稿者向けの要件を追加。
YouTubeショートでもSuper Thanksを利用可能にする。
通常のYouTube動画でもYouTubeショートのように商用音楽を利用出来る「クリエイターミュージック」という仕組みを導入。
関連した新しい利用規約への合意が必要になる。

そもそもYouTubeパートナープログラムとは

YouTubeに投稿した動画で表示される広告から収益を得られるなど、クリエイターが収益を得られる仕組み。

https://support.google.com/youtube/answer/72851

を確認してください。

YouTubeショートでの広告

YouTubeショート(YouTube Shorts)はショートフィードと呼ばれる、YouTubeショートだけが再生される機能での再生と、通常の長尺動画(long-form)での再生機能があります。従来もYouTubeパートナープログラムに参加している場合、YouTubeショートの動画を長尺動画で再生する際に広告の表示設定は可能です。
今回の変更ではショートフィードと呼ばれる、YouTubeショートでのショート動画再生で広告が表示される仕組みが導入されるということになります。

YouTubeショートでの広告収益支払い方法

長尺動画の場合、動画で再生される広告によって動画投稿者が得られる広告収益は変わります。広告料金が高い広告が表示される動画では広告収入も高く、広告料金が低い場合は広告収益も低くなり、チャンネル毎、動画毎に個別に広告料金が支払われています。

YouTubeショートでの広告収益はこれとは異なり、YouTubeが得た広告収益を1ヶ月毎に分配する形にあります。

YouTubeが得た収益から、音楽ライセンス費用が引かれて、動画投稿者には全体の収益の45%が支払われます。

単純に全体の広告収益が国毎に視聴回数に応じて分配されます。音楽を使っていない動画でもこの分配率はかわりません。

YouTubeショート投稿者向けYouTubeパートナープログラムの参加要件

YouTubeパートナープログラムに参加するには、チャンネル登録者が1000名以上で、直近12ヶ月間の有効な公開動画の総再生時間が4000時間という規定があります。
これに加えて、チャンネル登録者数1000名以上で、直近90日間の有効な公開ショート動画の視聴回数1000万回の場合も参加要件を満たすようになります。

この要件を満たした上で、審査に通るとYouTubeパートナープログラムに参加出来ます。

このプログラムに参加しないと広告収入などは得られません。

YouTubeショートでのSuper Thanks

長尺動画と同様に、YouTubeショートのショートフィードでの再生でもSuper Thanks機能が利用出来るようになります。

ファンファンディング機能の要件緩和

YouTubeショートでSuper Thanks機能が使えるようになりますが、この機能はファンファンディング(視聴者ファンディング)機能の一部です。

Super Thanks、Super Chat、Super Stickers、チャンネルメンバーシップなどの機能は、広告収益以外で動画投稿者がYouTubeで収益を得られる仕組みです。これをファンファンディング(視聴者ファンディング)と呼びます。

この機能はYouTubeパートナープログラムに参加しなければ利用出来ませんが、この機能の資格要件を緩和します。

クリエイターミュージック

YouTubeショートでは商用音楽(CD等で販売、ストリーミングで配信されている有名楽曲などの事)を利用して動画を投稿できます。
これと同じように長尺動画でも商用音楽を利用出来る仕組みが導入されます。これがクリエイターミュージックという機能です。

この機能はライセンスを購入して、利用料を前払いする方法、音楽アーティストと収益を分配する方法の2つがあります。

前払いする方法では、広告収益は動画投稿者にすべて還元されます。前払いせずに収益を分配する場合は、広告収益を音楽アーティストと分配します。

新利用規約への合意

この機能変更に関してYouTubeパートナープログラムの新利用規約の合意が必要になります。

よくある質問(現在準備中)

YouTubeショートでのYouTubeパートナープログラム参加後の再生回数激減

質問
一時的にYouTubeショートの視聴回数が増えて、YouTubeパートナープログラムに参加しました。その後、ショートの再生回数は増えず、直近90日間で1000万回を大きく下回っています。どうなりますか。

解答
長尺動画でも同じですが、YouTubeパートナープログラム参加後に参加時の要件を下回っても問題ありません。参加要件はあくまでも参加時に申し込みが出来る最低限の条件で、その時だけクリエしていれば良い条件になります。
その代わり、一定期間YouTubeで活動がない場合などは、YouTubeパートナープログラムから外れることはあります。

YouTubeショートでの広告設定

質問
現在YouTubesショートにアップロードしている動画は新しい契約に署名すると広告収益を得られるとしていますが、ユーザーが長編動画のように各動画で設定する必要は無いのですか。
設定に関して音楽を使用していた場合としていない場合の違いはありますか。

解答
準備中

YouTubeショートへの広告出稿

質問
YouTubeショート向けの広告を検討しています。どのようなフォーマットなのかなどの情報はいつ公開されますか。

解答
準備中(適切な時期に開示されると思われます)

ショート動画のサンプリングへの影響

質問
ショート動画のサンプリングを許可していた場合、サンプリングされた方の元の動画に対して収益は入ってくるのですか。
YouTubeでオリジナル楽曲を公開していますが、サンプリングされた場合に商用音楽と同様のライセンス料は支払われるのですか。

解答
準備中

自分の音楽をYouTubeショートなどで選べるようにしてもらいたい場合

質問
音楽レーベルの管理者ですが、YouTubeショートや、長尺動画で自社が原盤権を持つ音楽を使えるようにしたいです。どうしたらいいですか。

解答
準備中

ショートファンド

質問
今までショートファンドを受け取っていましたが、今後この仕組みはどうなりますか。

解答
ショートファンドは適切な時期に終了します。

クリエイターミュージックの音楽

質問
クリエイターミュージックで使える音楽の長さはどのくらいですか。

解答
準備中(2022年中にアメリカでテスト中なのでテストしている人に聞くのが一番早い)

クリエイターミュージックでの分配率

質問
クリエイターミュージックを前払いせずに使用します。10分の動画で1分使いますが、広告収益は均等割ですか。1/10ですか。

解答
準備中